無能才女は悪女になりたい2

ラノベ

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あらすじ

無事にディランの溺愛に気がつき、王都での暮らしを満喫していたエイヴリル。そこへ王太子・ローレンスが訪れ、ディランとともにある仮面舞踏会に出席するよう依頼される。
ダンスの猛特訓をして臨んだ舞踏会。不測のピンチもエイヴリルの特技で切り抜け任務は完了するが、新たな問題が浮上した。その解決のため、二人はディランの故郷・ランチェスター公爵領へ。
『好色家の老いぼれ公爵様』の二つ名をもつディランの父やその愛人たちともうまく付き合おうと意気込むエイヴリルだったが、到着早々、新入りのメイドに間違われてしまい――?


おすすめ度:★★★★★


感想


 過去に何もさせてもらえず、すべてのことに興味津々のエイブリルが新たに興味を持ったのは”スパイもの”・・・

 彼女の特異性に目をつけているローレンスが提示したきな臭い噂がある『仮面舞踏会』への侵入捜査。

 危険な目に合わせたくないというディランの心とは裏腹にコリンナがたびたび参加していた仮面舞踏会に興味津々のエイブリルが断るわけもなく…

 そこからの手際は…

 やはりどこか勘違いしているエイブリル…

 淑女教育を受けていないのでダンスレッスンがあるのは普通だが、先生の悪意に気づかず、さらに持ち前の才能を遺憾なく発揮する結果に。

 こちらは、まぁ、彼女のこれまでの境遇を考えれば当たり前のことですし、上流階級に嫁ぐのなら今後必須になる技能なのでいいんです。

 問題はもう一つの準備…

 本編ではそのもう一つの準備のほうが活躍するのですが、その活躍については是非その目で確認してほしい。

 そして、仮面舞踏会の調査によって手に入れた情報をもとにデュランの領地に赴くことに。

 噂話として出ていたデュランの父親との対面もあり、思った以上に確執のある二人の関係には驚く部分も。

 ここでもエイブリルの”天然”が発揮。

 あれよあれよという間に必要な情報が集まる状況に…

 最終的には”悪女”がエイブリルを罠にかけようとよく見る行動を取った瞬間にエイブリルに丸められることになるのですが…

 この問題についてはまだまだ続きそうなので、今後もエイブリルの活躍の場がまだまだ待っていそう。

 このかわいらしい”悪女”はどのような結果を引き寄せるのか。

 そして、周囲からの可愛いものを見るような目が増えているのが地味に面白い。

 次巻もとても楽しみな作品です。

無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 

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