絶滅騎士の魔導教室 1.

オーバーラップ文庫

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あらすじ

空を飛べず魔物を倒す者を「騎士」と呼ぶが、絶滅したとされていた世界。
空を飛び魔物と戦う「魔導師」を育成するための「魔導都市アウロラ」の新任教師として来たアドレー・ウルは、赴任先の学校で何故か生徒会の顧問となる。
そこには魔法を使えない生徒会長セレナ・ステラレインがいた。
セレナと生徒会の仕事である演習の監督をしていたところ、魔竜と遭遇してしまう。
セレナたち生徒が絶対的な脅威に怯える中、アドレーは〝力〟を解放し魔竜を撃破する――!
その姿を見たセレナから、自分を強くしてほしいとアドレーは依頼され,承諾したのだが……?
一人の騎士が最弱の少女を最強にする、学園ファンタジー開幕!!


おすすめ度:★★★


感想


 王道の学園ファンタジーもの。

 王道ゆえどうしても展開に読んだことがあるような部分が多くみられるが、そんな中でも主人公とヒロインの立ち位置がうまく作られている。

 徐々に明らかにされていく、二人の共通点。

 そして、過去から雌伏の時を費やしていた人類の敵の動きと狙い。

 さらに学園内での立場と今後の展開に期待ができる要素が各所に散らばっている点も結構楽しみな点。

 なぜ冷遇されているのか、なぜ自分が生徒会長という立場に押し込められたのか、疑問しかない中で、さらに魔法の才能も希薄故、授業すらまともに選べず袋小路で落ち込むヒロイン。

 責任感があるが故それらの想いに押しつぶされていた登場シーンは結構衝撃的。

 そんな彼女が”戦う術”を得ることでどう変化していくのか、そしてそれによって彼女の周囲が変化していくのか、まず最初の目標はたった一人しかいない生徒会を揃えること。

 後悔重ねた最強と、最弱が織りなす成長物語。

 今後どのような展開が待っているのか楽しみです。

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