こんにちは♪
本日の一冊はこちら(*’▽’)
あらすじ
魔法師選民思想過激派組織FAIRのナンバー2、ローラ・シモンはカリフォルニア州にあるシャスタ山を訪れていた。
目的はレリックが眠るとされる遺跡の発掘。魔法が使える優等種が支配する社会を実現するための武器を求めて怪しい動きをしていた。
FAIRの野望を阻止すべく、達也は魔法師人権保護団体FEHRとの提携のため、真由美をUSNAへ派遣する。FEHRの本部で思わぬ人物との再会に喜ぶ真由美と護衛として同行した摩利。
FEHRの代表を務めるレナ・フェールとの交渉は順調に進んでいたが、提携の阻止を目論む勢力が真由美たちの背後に忍び寄り……!
おススメ度:★★★★
一言:久しぶりの登場なのに小野先生がとても可哀そうな件について…
今までとは一風変わった作風になる分岐点の巻。登場人物も出そろった感もあるので、ここまでで長い第1章の形なのでここからの展開が楽しみな一冊です。
感想
前半と後半で2部構成になっており、前半は3巻時の別視点として、後半は前半部分からもたらされ、今後を左右する”事件”についてと、とても楽しく読ませていただきました。
前半部分は3巻の際にUSNAへ派遣された真由美・遼介がメインの3巻の補完的立ち位置と、今後に対する様々な情報が登場する結構重要な局面に、、、
真由美がメインとなってくる部分ではUSNAの内情が主だったりで、国内とは別の”魔法”に対する考え方や、大統領選に向けた各種暗躍など、海外ならではのギャップをメインに、表立ったFEHRとの顔つなぎ。
初の海外ということで結構はしゃぐ真由美と、その護衛として陰ながら見守るリーナの空気感のギャップが結構好きでした。
真由美はFEHRとの顔つなぎとしての役割は十二分にこなし、公私の使い分けは流石ですが、”私”の部分では相当楽しんでいたのではないでしょうか?
そんな中でも必要な情報を盛り込んでくるのはある意味流石としか言えません。。。
そして、そんな彼女を陰ながら護衛するリーナの憂い顔・・・
達也が世界的に重要人物ということでその関係者に危害が与えられるという予想は誰でもできますし、有名人でも一部の人にはSPが付くことがあることからも理解できます。
仕事と割り切っていてもとても楽しそうに過ごしている真由美を見て、自分のやっていることに疑問を感じるのは恐らく同じようなことをやっている人は一度や二度頭をよぎるのでは?
一方水面下で動いているFAIRもその動きが活発になっていきます。
組織の動きが活発になるということはそれだけ情報が出てくるということで、ちょくちょく登場し、今回”レリック”を捜索し、今後もキーパーソンとなってくるであろう”魔女”の全容もわかってきました。
達也達が使う『現代魔法』とも、幹比古が使う『古式魔法』とも違った装いがある『魔女の魔法』はここまで読んできた中でも新鮮さがありましたし、その周囲を囲む”異能”についても同様です。
今回彼らが持ち出した新たな”レリック”によって今後どのような騒動が巻き起こされ、達也達と敵対し、対応していくのかとても楽しみです。
そして、FAIRが”実験”として巻き起こす”事件”については相当ヤバいというのがわかります。
今巻では性能実験で終わったように感じますが、次巻以降どうなっていくのか…
さらに、物語は新たなジャンルに突入?
次巻以降恐らく日本を飛び出し様々な場所に行くことが予想されます。
その新たな場所で彼らはどのような行動を取り、その先にいったい何がるのかとても気になるところ。
それにしても、久しぶりに登場したのに初っ端からかわいそうな情報が盛りだくさんの小野先生ですが、いったいどこから彼女の不幸は始まったのか…
公安に入った頃か、はたまた達也と出会ってしまったことか…
彼女の不幸は海を渡った程度では変わらないようなので、せめて今回も要所要所での活躍に期待ですね…