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あらすじ
家の外、二人きりなら。
バイト先での新たな出会い、見知った友人の知らない表情。
初めて尽くしの高校生活最後の夏、それは受験を控えた悠太と沙季にとっても思い出を作る最後のチャンスだった。
花火大会に行きたい沙季は、将来のために勉強に集中しようとする悠太を誘うタイミングを見出せずに悩んでいた。
そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にとバイト仲間たちとのデイキャンプが企画されるが……?
勉強合宿、キャンプ、水着とショッピング、自己肯定感の高さと低さ、花火大会。
将来に悩み焦り心ゆれる“兄妹”が紡ぐ思い出の恋愛生活小説、第10弾。
おすすめ度:★★★★
感想
気が付けば本作も大台の10巻。
家では”義兄妹”
外では”恋人”
愛し合いつつも両親に黙り、知り合いにも秘密にし、それでも育まれる二人の気持ち。
1巻から続けられてきた二人のルーティーン的な『すり合わせ』にほころびが出てきた本巻。
今までは相手を認め、お互いにラインを引き合ってきたが、”恋人”として新たな関係になったことでその気持ちも変化してしまった…
もちろん、変化することがいけないことではないし、喜ばしい変化も持ちろんある。
今巻では間違った方向に行ってしまったが、周囲の協力があり早めに気づけれたのはよかった。
今巻で解決できなかった時が結構こじれる問題だけに早期の解決は本当によかった。
元々わかっていたが綾瀬さんの考え方がとても大人びているし、浅村君の過去を考えるなら今回のすれ違いはどうしようもないことだった。
もちろんどこかでぶつかって先に進まないとダメだった問題だった。
今巻ではそういった問題がいくつか解決され、その中で二人の”秘密”を公開することも…
徐々に”秘密”の密度が薄くなっていっているが、どのタイミングで両親に打ち明けるのか等、今後もとても楽しみ。
もちろんアニメも控えているのでそのタイミングで読者が増えてくれるのもとても楽しみです。