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あらすじ
最初は嫌々だった悪役令嬢・彩音との許嫁関係も、同棲をはじめ、2人で様々なことを乗り越えるうちに、彩音の可愛さや素直さ、何事に対してもひたむきに生きる姿に、いつしか心奪われていた浩之。
彩音も数多のライバルたちと真摯に向き合うことで、より一層浩之に対する気持ちを深めていた。
時間は掛かったものの、お互いに支え合えるよう、2人での未来を見据えたその矢先、「婚約、解消しといたから」――父親から告げられたのは残酷な事実で――。
不安げな彩音と自分たちの未来を守るため、決意を固めた浩之が立ちあがった!
許嫁からはじまった、2人の関係の結末は――。大大大人気ラブコメ、大感動の最終巻!
おすすめ度:★★★★★
感想
最悪の展開から始まった本作も堂々の完結。
この物語がどのような経緯で始まったのかという『種明かし』も含めたいい展開だった。
個人的には浩之が正論を突き付けられているシーンが印象的。
『大人』としては”当たり前”の事だったり、前提になる事柄だけに『子供』として意識から抜け落ちていたのはしょうがない。
そして、『大人たち』の計らいも読んでいて納得のいくものだった。
もちろん、手放しでほめることができるかは甚だ疑問だが、それでも子供のことを思っての選択だったからこそ読んでいて気持ちよかった。
前の巻から許嫁関係が結構危うい段階にあり続けるのは話の展開としては面白かったですし、当初の関係性から今の関係性に変ったことで許嫁の解消を撤回してもらうために行動する姿こそ意味がある。
何かしらの『結果』を出すことを目指し、行動する浩之。
そのためのサポートをいつも通り周囲に頼むのだが、自らの掲げた高すぎる目標は達成できるのかある意味愉悦しながら読ませてもらいました。
その際に歴史の勉強について出てくるのですが、ここで登場する勉強法って結構言われているけどなかなかそのように勉強も覚えることもできないんですよねぇ…(やる気がないというのもありますが)
今だとソシャゲとかで興味のある部分は深堀する人もいるし、覚える人もいるのでそういう勉強法もいいのかなと思います。
ここらへんは”時代”ですよねぇ…
そんな感じで一心に頑張る浩之の姿に感銘を受けることに。
そしてラストには本作の設定を根底から覆すような展開へ。
様々なことを考えさせられるラストだったがとても楽しく読むことができる作品でした。
このレーベルの作品は結構過激なものも多い中、健全寄りだったのではないでしょうか?
次回作も期待しています。
←許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい? 4