こんにちは♪
本日の一冊はこちら(*’▽’)
公式あらすじ
「少年、私の伴侶になりたまえよ」世界最高峰の魔導書学園、その最底辺クラスに在籍する少年レン。世界でただ一人魔導書を持たない彼がひた隠しにする「力」に目を付けた少女アンネは、ある目的のために彼に近付く。
おススメ度:★★★★
魔法を『物語』として扱う学園ダークファンタジー系の作品で、設定や内容はとても面白かったですが、学園ということを抜きにしても登場人物が多いと感じました。
メインは主人公+ヒロイン2人で後は主人公の友人や学校の先生を覚えておけば次巻以降困らないと思います。
魔法とは『物語』という設定
ファンタジーにおいて”魔法”というのはメジャーであるが、その使用方法については千差万別なのが特徴です。
ある作品ではゲームのように、ある作品では血統によって、ある作品では技術としてといった感じで様々な形で扱われますが、本作の”魔法”は【血統】も関係していますが、何より【書物】という形で扱われるのが特徴なのがとても印象的です。
各種”魔法”を一つの【物語】とし、自分の”中”にある『本棚』にそれぞれの【書物】を収納するというある意味我々読者と同じようなことをしているんだなぁと…
あとは想像に難くなく収納されている【物語】を語ることで、それに準じた”魔法”を使用するという、書物を”読む”という点では他作品でも見ますが、【物語】を”語る”作品は珍しいと思います。
主人公と2人のヒロイン
本作の主人公については、【特殊性】を前面に押し出された設定になっていたと思います。
本作のような作品にとてもマッチした主人公になっていると思いますし、彼の選択した行動によって今後どのような物語を進めていくのか楽しみですね。
さて、それよりヒロインですね。
メインヒロイン①
表紙にも載っている巨大な鍵のようなものを持った少女。
性格は結構頭の回転が早く、様々な事柄に対して柔軟に対応できるだけの行動力も。
このヒロインもまた主人公と同じように【特殊】な立ち位置であり、主人公に対してwin-winの協力体制を半場強迫まがいの方法で得ることになったのですが、彼の”伴侶”を名乗ってはいますが、その内情については全くの謎に包まれており、その宣言にどのような意味があるのかなど謎が多い人物です。
メインヒロイン②
こちらは全くの逆で、”家”に縛られ、目標に向かって猪突猛進に突き進むというある意味怖い娘…
大抵こういうキャラが事件を発生させたりかき混ぜたりするんですよね。。。ヒロインという立ち位置なのもあってとてもいい潤滑油になっていました。
そして主人公やもう一人のヒロインとは逆で技能としては【特殊】ではなく、数多の”魔法”を使う【万能】キャラとなっており、こちらもヒロインとして申し分ないキャラかと。
ただ、どちらのキャラにも言えることなのですが、明確に主人公に対する”好意”というものが見えづらいということがあります。
ヒロイン①は上記した通り、主人公に対して契約を、ヒロイン②は家のしきたりで、と主人公にアプローチするにしてはあまり強くない理由でそばにいるのが特徴で、この2人が今後明確な”好意”を抱いた時、どのようになるのか楽しみです。
一応もう一人ヒロイン枠がいますが、今巻では話の根幹には全く関わることがなく、日常と非日常を明確に分ける役割を持ってい印象が目立ちました。
最後に
【物語】を”魔法”として使役するというのは面白いですし、話自体も日常と非日常でメリハリがありとても面白かったです。
しかし、ダークファンタジーな部分が結構あり、流血シーンなども結構な割合で入っているので苦手な人は苦手な内容だとも思います。
今巻で結構な人数の登場人物が出ては消えてを繰り返していたので今後メインのキャラが増える際には覚えきれるかは疑問…
そして、周囲に主人公とヒロインのしていることが露見または、巻き込まれた際に人間関係がどのように変化していくのか、また、ヒロイン2人が本物の”好意”を抱くことがあるのか今後の展開が気になる話です。