僕らの春は稲妻のように

MF文庫j

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あらすじ

「わたしの恋は猛スピードだからね」キスだけ禁止の許嫁生活、開幕!
白河白亜。中2、名家の長女、中学生ばなれしたスタイルで可愛い。そして僕・灰瀬譲に出会って即プロポーズしてきた変な女の子。
白亜の恋愛は本人曰く、“猛スピード”。一緒に学校をサボリ、僕の家に上がり込み、その次にはご両親にも挨拶。あっという間に僕らの関係は進んで――だけど僕は、白亜のことを何も知らないのかもしれない。
ハシャぐ白亜の笑顔、時折見せる陰のある表情、そして結婚するまでキスは禁止。その理由を僕は知らない。
「キスしたら許嫁のお話はおしまい。私のキスは特別だからね」
許嫁として始まった関係だけど、好きになってもいいですか?


おすすめ度:★★★★


感想


 とてつもなくテンポが速いラブコメ。

 ヒロインが抱えている問題が問題だけに主人公も読者も唖然とするようなスピード感のある距離の詰めかたが特徴。

 最近多いじれったいと思えるような展開はなく、どこまでも猛スピードでかけていく二人。

 思い立ったが吉日という言葉そのままに無計画に行動する二人をご覧あれ。

 そんな感じだが、後半はただただ感動パート。

 なぜヒロインが生き急ぐような恋愛をしているのかの謎が解け、過去を追想し、たどり着いた主人公の”答え”は満足いくもの。

 次巻があるかはわからないが、是非二人の物語の続きが読みたいものです。


 蛇足ではあるが、ちょくちょく知っている名前のグラドルが登場するのは意図してのことなのか?

 それとも、彼女の知名度がしっかりあるということを認識させるため?

 もちろん別作品になるので知っていないと何のことかはわからないだろうが、知っている人からしたらサプライズもいいところ。

 どこかで機会があれば藤間先生のイラストを載せてもらえると嬉しいです。

 もちろん、本作のヒロインのイラストはどれも最高でした。

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