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あらすじ
王女・プリムの家庭教師として王城へと登城したカイゼル。何気ない会話の中、ふとしたことから女王ソニアに誤解され“カイゼルが結婚相手を募集している”と王都中に喧伝されてしまう。三人の娘たちに問い詰められたものの、カイゼルは子持ちのおっさんに結婚相手など現れるはずもないと軽い気持ちで弁解。しかし、プリムのお付きで参加した社交界で、あらゆる縁談を撥ね付けるとされる氷の令嬢・リリスに求婚されてしまいーー!?さらに、リリスに対抗するように娘たちまでアプローチをし始めてーー!?父親を慕う可愛い娘たちと贈る最強父娘ファンタジー、第4幕!
おススメ度:★★★
王都を巻き込んだカイゼルの婚活騒ぎの1冊。
3人娘+過去のパーティメンバー2人+新キャラのリリスがそれぞれ違ったアプローチでカイゼルを落とそうと行動を開始。
しかし、唐変木なカイゼルがそのことに気づかず、その裏に潜む騒動に巻き込まれるというまぁお約束展開。
今回は特に新しい情報もなく、今までに比べれば結構平和な一冊でしたが、そろそろ何かしらテコ入れではないですが、物語を進めないと中だるみし始めている感じが…
カイゼルへのアプローチ
今巻ではカイゼルの婚約話ということで、それぞれから独特なアプローチが今回は見もの(それしかないともいえる)。
パターン1.長女エルザの場合
いつもと同じ…
特に代わり映えもなく、最初にカイゼルの好みを聞いてそのあとはいつも通り、模擬戦。
パターン2.次女アンナの場合
お酒の力を借りたアプローチ。
普段のイメージから素面の状態では素直になれないので、ここはちょっと変化球で新鮮でした。
パターン3.三女メリルの場合
突拍子もないメリルらしいアプローチ。
無邪気で裏表がない彼女らしく、理想の体を作り上げる魔法薬でカイゼルを悩殺させようとする、、、まぁ、お色気枠…(年齢を重ねてからやり直してどうぞ)
パターン4.昔の仲間レジーナの場合
大人らしいアプローチと言えば結構まっとうか?
酒場で大人らしくアプローチを試みるも、いかんせん時間と雰囲気が悪い…
パターン5.昔の仲間エトラの場合
問題外!!!
新しい扉を開くと言いつつ、ギャンブル依存症の一面をさらすだけに…
ここまで振り返ってみると既存のキャラのアプローチ自体結構ひどい…
全員真面目にアプローチをしているのはわかりますが、経験がないことも相まって無茶苦茶な方法を…
新キャラリリスの場合
普通のデートという根も葉もないオーソドックス故一番まともに見える…
中途半端に傲慢な顔を見せるから残念に見えるが、上記のメンバーからするととてもまっとうなアプローチをしているキャラ。
話を進めるうえでも急ぎ足で進めなければいけないのはわかっていましたが、腰を据えてまっとうに関係を築いていたなら一番脈があったか?
結局アプローチする人たちも一癖も二癖もある人物なのでしょうがないですが、全般的にカイゼルに本当に結婚の意思があるか微妙なところなのと、もし1人に決めても残りのメンバーの嫉妬などでどうなるか不明過ぎて結婚という考え事態が厳しいという現実だけがわかった話。
初めにも書いた通り一冊まるまるカイゼルの婚活話で周囲をかき混ぜ、それだけだと何の作品化わからないと”敵”をかるーく絡める形に…
いっそどちらかに振り切ってもらったほうが面白く、ページ数も使えたのでは?
次の巻ではどうなるのかわかりませんが、そろそろ3姉妹にもしっかりした活躍の場が欲しいと思うところ。