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あらすじ
次なる暗躍は――アードラーの神髄を証明すべく、ゴードンを討て!
“雷神”ローエンシュタイン公爵家の協力を得て戦力を揃えたアルたちはレオ陣営と共にゴードンとの最終決戦を開始する。
竜騎士、暗殺者、魔導師――互いの最大戦力がぶつかり合う中、勝利を確実にしようとするゴードン最悪の切り札が姿を現わす。絶望に染まる状況下……「俺が行く。諦めるな」最良の策略を巡らせた出涸らし皇子の希望の声が戦場に鳴り響く!
「俺もアードラーだからな。教えてやる、アードラーの神髄を」
双黒の皇子と反逆者の兄。帝都から続く長い反乱の果てに、北の大地にて勝ち名乗りを挙げるのはどちらか――。
最強皇子による縦横無尽の暗躍ファンタジー、決着の12巻!
おすすめ度:★★★★★
感想
まずこれだけは言いたい!!!
表紙卑怯じゃないですか!!?
web版も読んでいるので表紙を見ただけでどのシーンかわかったのですが、この反乱編で個人的に好きなシーンが兄妹との別れなので…
長い長い間狂っていた人物がろうそくの最後のように正気に戻り、弟に託し、それを引き継ぐ…
結構重いシーンですが、それと共にとてもいいシーンなので、是非読んでもらいたい。
今回のゴードンもまた、今まで見てきた彼と、表紙にあるシーンに至るまでの”最後”の彼を比較するとその違いは一目瞭然。
しかも最後にはwebではなかった書き下ろしのエピソードはそんな反乱編を締めくくるにふさわしいラストだと思います。
在りし日の”兄弟”を、そしてそれを乗り越え次なる舞台へ。
そんな兄弟エピソードもいいのですが、今巻ではそれ以外にも見どころが多く、アルとレオのいつもの以心伝心による戦場をひっくり返す信頼。
ウィリアム王子の戦術眼。
お互いの竜騎士による空中戦。
そして何より最後のゴードンとレオの一騎打ち!!!
それぞれの信念を胸にぶつかり合う『暗躍』では見ることができない『戦場』の輝きはこういう作品の花形ですね。
もちろん、戦後処理等ほかにもありますが、一つの舞台が終わった今巻。
次回はいったいどうなるのかとても楽しみです。