最強落第貴族の剣魔極めし暗闘譚

ラノベ

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あらすじ

剣聖と賢者の正体は学園の落第生!? 新たな暗躍ファンタジー、開幕!
無気力な小国の辺境貴族ロイ・ルヴェル。学院では劣等生として、通称『落第貴族』と呼ばれる彼にはとある秘密がある。
【剣の国アルビオス王国の守護神、白の剣聖クラウド】
【魔法の国ルテティア皇国の守護神、黒の大賢者エクリプス】
二大国で称賛される最強の正体は、無能を演じるロイなのだ!
家族を守るため正体を隠した各国での暗躍と学院での自由な日々の三重生活、さらには剣聖・賢者を志す学院の美少女たちに興味を持たれ……ロイの規格外な日常と戦いは熾烈を極める!
「さっさと守護神やめたいが後継者が現れるまでは世界を守るか」
剣魔極めし最強貴族の新たな暗躍ファンタジー、ここに始動!!


おすすめ度:★★★★


感想


 「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」著者のタンバ先生の新作。

 タイトルからもわかる通り、今回も正体を隠して行動するタイプの作品。

 あちらと違うのは出涸らし皇子のアルは双子故『剣術』と『魔術』の才能を2人で分かち合い方を並べて対等な関係を築いていたのに対し、

 こちらでは主人公が一人三役として『劣等生』『剣聖』『賢者』とレオとアルを合わせた形に。

 そして、この二作品に共通しているのが、戦う理由が”国”のためではなく”家族”のためというすがすがしいもの。

 まぁ、このタイプの主人公が「国のため」とか言っても説得力ないですしね。

 内容としては強国に挑む隣接する三国同盟という外にも内にも敵しかいない状況。

 そして祖国以外の二か国の最強戦力として正体を隠しつつその立場についている主人公という構図なのだが…

 大人の思惑に振り回された子供が強制的にその地位につかざるを得なかったのはどんな皮肉か…

 立場を選べないという点ではアルとの共通点がやはり多い。

 そして、やはり正体がばれないように本来の姿の時は実力を隠しているのだが、正体を知らないはずの家族もどんなに怠惰な姿を見せても決して突き放さず、逆に支え合おうとする姿は読んでいて気分がよかったです。

 何より、本作では家族との対立がなさそうなのがまたいい。

 ここから先どのような展開が待っているのか気になる作品ですが、同タイプの作品ということでどのように差別化をしていくのかも同時に気になるところ。

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