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あらすじ
伝説の魔王(エリーニュス)と契約を結び、最強の力を手に入れたユージン。
異世界から迷い込んだ少女・スミレを元の世界に帰すため、最終迷宮(ラストダンジョン)の五百階層踏破を目指していた。
かつての相棒であり、ユージンに好意を寄せる聖剣魔法の使い手・サラも仲間に加え、順調に百階層へと到達。
しかし、そこで開始された神の試練(デウスディシプリン)の相手として現れたのは――千年もの間、牢獄に封印されていたはずの魔王・エリーニュスで!?
魔王が召喚される異例の事態に、国の守護者達が立ち向かうも敢え無く敗北。
そこで、実力が不足しているはずのユージン達が魔王の相手に指名され――!?
「さあユージン、たっぷりと殺(あい)し合いましょう?」
おすすめ度:★★★★
感想
戦うことができない剣士が、戦うすべを手に入れ、スミレを元の世界に戻すという”目的”を手に入れたユージンの迷宮の快進撃を続ける2巻。
今巻は1巻と違い迷宮攻略よりも恋愛方面に重点を置いた形に。
1巻ではほぼ登場していなかった昔のパートナーにしてヤンデレ気質のある生徒会長のサラの登場によってスミレとの間で争奪戦が…
何かにおいて競い合う二人の様子にこちらとしてはニコニコです。
さらに同時期にユージンの親友も同じ悩みを抱えるという面白展開がついてくる。
その相手も双方知り合い故なんとも微妙な空気が作られるが、その様子を外から見ていたユージンを奪い合う二人の心境にも変化が?
外から同じような状況を見ることによって自分たちを冷静に見れるというのはよくあること。
それによって普段はいがみ合っていても妥協点をお互いに見つけ冷戦状態に。
そして魔王との接触により、いろいろ触発された二人は自ら望んだ立場を手に入れるというとても心地いい結果に。
現状でもハーレムと言ってもいいが、ここからどれほど増えるのか、この先が楽しみでもある。
そして戦闘面に関してですが、魔王の力を得たことで本来の力を十二分にふるえるようになり、1巻のケルベロス戦を繰り替えるような感じに。
もちろんそのことに危機感を持ったスミレは共に戦えるように様々な形を模索する姿は成長を感じられていいですね。
主人公が最強故、その周囲がしっかり成長するのは別の楽しみがあり、その成長をしっかり描写してくれるので嬉しいです。
結構主人公が活躍するだけで、周囲が成長しないor成長していても活躍が少ないというのが多いですからね。
そして、エンチャントをさらに強化するための”秘策”も手に入れ、、、
現状はエンチャントできるのが魔王とスミレだけですが、他のヒロインもできるようになると戦闘の幅が出来て楽しそうですね。
次巻は関係が変った二人と共に里帰り。
2巻まで迷宮踏破を目指していましたが、ここで一休み?
1巻のラストで何やら含みのあった幼馴染との再会は彼らにいったい何をもたらすのか?
次巻もとても楽しみです。