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あらすじ
恋愛依存の教え子と重ねていく過ちは、同棲によりさらに加速していく――
暮井先生との一件を経て、俺と桐原は一時的に離れはしたが元の“秘密の悪い関係”に戻った。ただ戻っただけじゃなく、互いへの想いをより深める形で。そんなとき、恩人で元カノの高神柚香――ユズが現れ、家に置いてほしいと頼み込んできて……。
葛藤の末、恩を返すために条件付きで居候を認めるも、ユズはよりを戻そうとあの手この手で誘ってくる。迷いの中で桐原にも相談できず、我慢だけが積み重なっていき――。
大切だからこそ、悩んで、抱えて、見えなくなる。それでもやっぱり大事にしたくて……。目を覚まし、桐原に解決策として相談したのは、俺と桐原の“同棲”だった――。
おすすめ度:★★★★
感想
ばれたら即終了の秘密の関係第2巻。
今巻では銀の元カノが襲来することでモヤモヤする展開に。
同棲していた相手ととある”理由”で喧嘩別れをし、銀の元までやってきたユズの行動力に最初は驚いたが、読んでいくと印象が変わっていく。
最初は本当に自由奔放で銀を振り回している印象が強く、物語全体を通して”自由”な存在だと思っていたのだが…
彼女の気持ちが明らかになるにつれて『すれ違い』の最終系的な立ち位置に同情する気持ちも…
どこかでボタンのつけ違いやタイミングが違っていれば二人の縁がつながっていた未来もあったことを考えると『大人』になり切れなかった二人がどこか桐原とのもう一つの姿だと思うと切なさも…
そんな彼女の思いとは裏腹に一本筋を通し桐原を想い続ける銀には誠実さを感じ、ふらふらしないというハーレム主人公にない安定を貰えました。
もちろん年齢などを考慮するならユズのほうが世間から見たときに正常なのでしょうが、、、
そこらへんは1巻の時から変わらず融通の利かなさが目立つ形に。
その融通の利かなさから『すれ違い』や今巻で桐原の不調につながっていくのですが、1巻で女性+秘密を共有する相手を見つけ、アドバイザーの形に置いたのは素晴らしい。
正直彼女もいい女性なので、いろいろもったいない気もしましたが、まさかラストにあのような展開が待っているとは想像がつきませんでした。
この先どのような展開が待っているのか、秘密の共有者が徐々に増えていますが、楽しみです。