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あらすじ
周防家へようこそ――全ての妹ファンに捧げる第9巻!!
「有希は……俺の、実の妹だよ」夜の公園で行われた、政近の思いもよらぬ告白。
妹を犠牲に生きてきた、と自己否定する姿に見兼ねたアリサは政近の手を引き、病に伏したという有希の下へと向かう!
アリサに勇気をもらった政近は、遂に母と、そして祖父と対峙する。迷いながらも前に進もうとする政近。
一方で、政近の事情を知ったアリサもまた迷いを抱き……二人が遂に決断を下した時、アリサは”はじめて”周防有希と対話する。
「ああ、いらっしゃいアーリャさん。来てくださったんですね」
情愛、覚悟、そして恋心。感情が交錯する3人の行方は!? 大人気青春ラブコメ、全ての妹ファンに捧げる第9巻!!
おすすめ度:★★★★★
感想
今まで触れられてこなかった『周防家』の巻。
厳しい印象がとても強く描かれていた祖父とも初対面。
自らの”後悔”と妹の”自由”を考え、一方的に押し付ける形になるが、一つの”決断”をする政近。
もちろん政近にとっての『最善』が有希の『最善』とは限らず、ここでようやく本当の意味で”敵対”することに。
ここから生徒会長選挙がどう白熱するか気になるところ。
そして、恋愛方面についても政近の『告白』により今まで勘違いしてきた”誤解”が解けたアーリャ。
政近に対する好意も隠さないように、スキンシップも強くなっていくが、、、あの姉を見たらスキンシップが強くなるのはよくわかる。
一つ一つの行動に対してフィルターがかかっているのが本当にかわいらしい。
結構重めの話題が多い、今巻の中である意味唯一の癒しになっているアーリャの感情。
お互いの気持ちが一歩進んだ二人が今後生徒会長選を通じてどうなっていくのか?
そして何より今巻のメインは、本編ではなくラストに入れられた政近と有希の祖父『巌清』の”想い”
”家”に縛られつつも、唯一心を許した”妻”の言葉を愚直に守り、自分に”出来る”形で行動している姿がグッときました。
周囲の人にはただ”厳しい”人と見られる人物でも、その内面に触れることで印象が変わるいい実例。
次巻以降どのような展開が待っているのか楽しみです。