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あらすじ
私の欲を叶えてくれるのは、大好きな人と瓜二つの妹――。
優等生姉と不真面目妹の間でもつれる、恋の三角関係。
私・雨宮結叶は、初恋の人・花房渚に告白し……振られてしまった。
未練に燻る私を見かねて、親しくしていた渚の妹・海望ちゃんからある提案が。
「私がお姉ちゃんへの想いを、忘れさせてあげます」
渚としたかったことを、全部彼女にしていい――と。
瓜二つの妹に大好きな人の影を重ね、渚の格好をした海望ちゃんとデートしたり、
「結叶先輩は、妹みたいに思ってる、大事な友達と……キス、しちゃうんですよね」
溺れるように欲をぶつけたり。
そんな“渚の代わり”として触れ合うなかで、次第に海望ちゃん自身に惹かれていく自分がいて――?
おすすめ度:★★★★★
感想
表紙から察せる通り『百合による三角関係』!!!
百合好きの人は是非読んでもらいたい1冊。
今巻では”妹”が様々な方法で付き合うために動いていたが、『失恋』の傷が癒えていない状態で攻めていたので、いくらからめ手だったからと言ってうまくいくとは…
それでも結構いいところまで行っていたのでアプローチの方向自体はあっていたのか?
なんにしろ、自分の気持ちを隠しつつ、相手に”好きになってほしい”という形をとっているヒロイン。
”姉”と比べられ、見向きもされなかった過去から、主人公に惹かれ1番を目指すのはある意味まっとうな理由だと思うがこれからどうなるか?
彼女自身すでに気持ちを固め、どのような方法を取ろうと主人公の隣を狙うのは個人的には好印象。
”本気”なら周囲や”敵対者”に遠慮なんてしないですからね。
そして、”姉”もまた主人公に想いを寄せ…
こちらに関しては話の流れでそうなっているのはわかっているのだが、今巻では彼女視点が無く、どこまで行っても推測だけなので彼女の気持ちに関しては今後に期待。
なんにしても”本気”にならないなら”妹”と同じステージに立つことはできず、最終的には傍観者になりそう…
周囲の期待もあるかもしれないが、彼女の気持ちの『蓋』がどこまで持つかも見どころ。
主人公は姉によく似た、しかし、自分を求めてくれる”妹”に対して徐々に惹かれているように見えるので、どうなるのか?
今巻では3人の人間関係がメインに、今後のフラグや状況、そして主人公の心の葛藤がメインだったが、今後の展開がどこまでドロドロの修羅場が展開されるのか?
それとも裏をかき、相手に悟られないようにアプローチをする知能戦になるのか、、、
どちらにしても楽しそうな状況になると思うので、今後に期待大の作品です。