絶世の美少女騎士は俺のガチ恋オタクでした

ファンタジア文庫

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら

あらすじ

未来では俺が英雄らしい。そこから来た美少女騎士、俺のことが好きすぎる
騎士候補生の俺、クロノの前に突如現れた美少女、シャーロット。
彼女の正体は二百年後の未来からやってきた女騎士――
「私にクロノ様のサインをいただけないでしょうか!?」
そして、俺のガチ恋オタク!?
なんと未来で俺は大英雄の超人気キャラで、彼女はそんな俺が大好きらしい。
未来では英雄、今はモブな少年とクロノ専属の騎士(自称)の絶世の美少女。
俺達を待ち受けるのは――人類の敵《侵略種》。未来からの陰謀。
そして、まだいるぞ! ガチ恋オタク騎士!
「私も、クロノ様が好きなので……」「私のほうが大好きだ!」
女騎士達の恋心が暴走する、熱烈愛されファンタジー開幕!


おすすめ度:★★★★


感想


 剣と魔法という”ファンタジア”文庫らしいファンタジー作品。

 タイムトラベラー視点と、現代人の二視点から描かれているのも面白かった。

 また、”オタク”が時間逆行して”推し”と行動を共にするという何とも幸せそうな展開。

 歴史書等、『英雄』として語り継がれる主人公の”実体”と”創作”がうまく分けられており、”未来”というアドバンテージも”未来”からの干渉という点で徐々に変わっていくのも個人的には評価大。

 たいていの場合作品内に入って違う動きをしているのに”大筋”はそのままだったり、”予定調和”のような展開が多い中、本作では徐々に”歴史”からズレていく様子がよかった。

 ”未来人”の介入により歴史よりイベントが早まったり、本来ではありえない状況が起きるなど『未来を知っている』というアドバンテージが少なくなっているのがいい。

 そして徐々に明かされていく『タイムトラベラー”達”』…

 本来の”歴史”からズレた結果どれほどの人物が巻き込まれるのか…

 それにしても『オタクの生態』が結構濃い描写になってる…

 ”サイン”、”聖地巡礼”などは当たり前、『同士』との語らい、知識披露など濃くなっていく描写は読んでいて楽しかったです。

 もちろん、読んでいて自分もよくあるなぁという光景もありそれはそれでね…

 すでに”元”の歴史とは違ってきてしまった現代で、歴史を『変えてしまった』ものとしてどのようにつながっていくのか…

 1巻ではおおむね主人公と世界の説明のような感じだったので2巻以降さらに深く掘り進めてくれると信じて楽しみにしています。

タイトルとURLをコピーしました