魔法科高校の劣等生 Appendix(1)

ラノベ

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら(*’▽’)

あらすじ

2095年9月。第一高校にある荷物が誤配される。その中身は未確認文明の魔法技術製品『聖遺物(レリック)』。人知れず自動的に起動していて――。
 司波達也は、気がつくと森の中にいた。夢の中のような世界に困惑している達也の前に、深雪が現れる。
 妹と無事に再会できたことに安堵する達也だが、深雪は純白のドレスを身にまとい、国王の娘になりきっていて!?
 これは、いつもの『魔法科』ではない『魔法科高校』の物語。『魔法科』10周年を記念して、TVアニメ第1期パッケージに収録された『ドリームゲーム』を電撃文庫化!

おススメ度:★★

一言:DVD特典を持っておらず、アナザーはアナザーとして楽しめる人向け。


感想


 いつもとは一風変わった作風に戸惑いを覚える作品。

 もともとがDVD特典だったので好きなように書いたのだとは思いますが、本編とかけ離れすぎていて何とも形容しがたい出来に…

 さらに本作の強みである”世界観”や”魔法”もなくし、シリアス中心の本編に対してコメディにできる限り寄ったせいで何とも中途半端に…

 達也をはじめ、登場人物のほとんどがリアリストなのも恐らく本作を中途半端にしてしまったのだと思います。

 舞台装置や舞台自体は面白い試みだはありましたが、どこまで行っても登場人物が…

 舞台装置が勝手にそれぞれ”役”を割り当て、その”役”に沿った”演技”を強制され、基本的には舞台に沿った”魔法”しか使えないはずが…

 正直中途半端に”魔法”や”異能”が使えるくらいならすべてなし+”役”に沿った身体能力で現実とのズレに四苦八苦してもらいたかった…

 本作で面白いポイントとしては、それぞれに黒歴史が作られていくくらい?

 真由美の魔法少女姿や、達也の魔王の姿は見てみたい気が…

 あとは基本的には本編とはもはや関わり合いの無いどこかの世界線と思うか『魔法科高校の劣等生』とは別物と思って読んだほうが良いかもしれません。

 十周年記念作品ということで記念購入はしてもいいかもしれませんが、『劣等生』が好きで、読みたい方にはおススメできませんが、割り切って読む分には結構面白い内容でした。

 同じ感覚で次が出るようならちょっと考えるかな?

 なんにしても、DVDというよりも購入特典を持っていない人向けの作品でした。

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