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あらすじ
ついに始まった生徒会選挙。
「二人とも俺が支えます」そう宣言した伊月は、生徒会長に立候補した天王寺さんと成香のサポートに忙しく走り回っていた。
そんな中、突如として根も葉もない二人の悪いうわさが立ち始める。どうやらもう一人の候補者が裏で動いており、そこには旭さんの弟も関わっているようで――
「イベントをどんなものにするかは……全部伊月の自由だと思う」
信頼に応えコンサルタントとして大活躍する伊月にヒロインたちもドキドキ!? お嬢様とお世話係の恋物語、第9弾!!
おすすめ度:★★★★★
感想
マネジメントゲームが終わり、それぞれの”恋愛”も動き出したが、学園行事も追い打ちをかけてくる!!!
将来のために『生徒会』に所属するため、”会長”ではなく、誰かを支えるため”副会長”を狙い選挙に挑むことにした伊月。
”会長”に立候補した天王寺さんと成香の二人をサポートをスタート。
『歴史』や『伝統』があるということはそれだけ”慣例”や”暗黙のルール”があるのは当たり前。
ましてや舞台は”次世代の担い手”が集う学院…
それぞれの”公約”を武器に裏でのつながりの強化に細かい調整など、本当に”小さな選挙”。
そして、何より今巻から登場する二人とは別の立候補者でありライバルの登場!
学院の『歴史』や『伝統』を守りながらも新しいことに挑戦しようとする二人とは別に、『庶民化する』という根本からの”改革”を目指す人物。
表向きはまっとうな選挙戦かと思ったら、そこは”政治”の世界。
うらで行われる”悪意”を前に後手後手にならざるを得ない伊月陣営。
これだけ見ると本当にこの作品ってジャンル違うよなぁという感想が…
まぁ、キャラクターたちが違った道にしっかりと成長している様子は見て取れるのでヨシ!
そして、メインヒロインではあるが、今回の選挙には出ていない雛子ですが、、、
自分の恋心を理解した彼女は本当に可愛い!!!
少しでも伊月に意識してもらおうと行動する姿がいじらしすぎる!
もちろん今までの姿もよかったのですが、『愛読書』によって理解を深めるにつれて破壊力を増していくのがまたいい…
進むたびに積極的になっていく雛子の猛攻には今後も期待。
そんな感じで選挙戦の”前哨戦”が終了した今巻。
伊月の活躍、周囲からの期待、失望、側近に裏工作を”させてしまった”自信の不甲斐なさという様々な要因により今巻身を潜めていたもう一人の”立候補者”が本気に。
”政治家”の子供という今まで伊月が関わってきた”経営者”とは違った人種が次巻から牙をむく。
・・・書いてて感じたんですが、これどこのファンタジーorジャンプ作品ですか?
強敵の出現、主人公の成長そして、ライバルの覚醒って…
まぁ、社会の縮図としての学園物、その中でもさらに”特異”な舞台なのでしょうがないか?
次巻も恐らくラブコメよりも謀略めぐる”政争もの”がメインとなりそうなのでラブコメを読みたい方はもうしばらく我慢してもらって…
”政治家”を相手にどのように立ち回るのか、次巻も伊月の成長が楽しみです。