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あらすじ
聖夜に果たされた2人の復讐劇。燈子に対するもやもやを抱えたままの優は初詣で親友の妹明華と再開する。久々の出会いなのに彼女は熱烈なアピールをしてきて――!?燈子VS女子高生、NTRラブコメ2戦目勃発!?
おススメ度:★★★
一言:優の流されやすさ、優柔不断さが目に余り、とてもイライラさせられた巻です。
感想
Xデーを大成功で終え、燈子との仲を進めていくのかと思いきや…
状況なども確かにありますが、言い訳を並べてアクションは全く起こさず、逆に、表紙にもなっている新キャラによる猛アタックに流されるままという…
それでも、肝心の燈子がいろいろな顔を魅せてくれるので、それが救いになっています。
1巻を読んで燈子との仲が気になって、ヘタレ主人公も見慣れているという方は楽しく読めると思います。
Xデーを大成功で収め、燈子との仲を周囲から噂されるも、春休みはすれ違い、学校が始まっても学年が違えば講義のコマも全く違って、なかなか話す機会が得られない優
一念発起と会いに行っても燈子の周りにはいつも人だかりができており、そこに入っていく勇気がないから自分に都合のいい言い訳を心の中で作り上げて去っていくという状況。
そのくせ相手からのアクションには反発するどころか、すべて受け入れ、流され続け、挙句の果てには本命の目の前で好意を寄せてくれている別の女性と常に一緒にいる状況…
見ていてイライラする場面が多く、親友である石田も優の様子に結構もの言いたげな様子が節々から伝わってきますが、妹の存在もあるため、なかなか言い出しずらく、恐らく読者と同じ気持ちを味わっている人物。
一方燈子のほうは前の巻のラストがラストなだけになかなか自分からは行動が起こしずらく、優からの行動待ちの状況というある意味似た者同士。
ただ、彼女自身Xデーの際の行動から自分から動きずらい状況が作りだされているのも事実なので一方的に攻めるのはお門違いですし、いつまでも動かない優が悪いというのはわかっているので。
そんな燈子ですが、今巻では前の巻以上にいろいろな表情を見せてくれます。
前の巻では浮気された復讐のために行動していたので、クールな面が多かったですが、今巻では年相応どころかちょっと下くらいのかわいらしい表情も見せてくれます。
優の行動にイライラさせられながら燈子の素晴らしい表情を見せてもらうということで、ちょびっとのマイナスですんだか?
今巻の一番の功労者はどう考えても表紙にもなっている石田の妹・明華ちゃんです。
彼女が優に対して猛アタックしてくれるからこそ物語が順調に動き、もし彼女がいなければ延々に優のうだうだぐじぐじした場面が多くなっていたと思います。
もちろん、燈子のライバル的ポジションなので、どうしてもマイナスに働きかける場面もありますが、燈子の本音を引っ張り出すのにも一役買っていたので、本当にいい働きをしてくれました。
気の毒なのは、優が彼女の好意に対して全く気付いておらず、さらになんだかんだと理由(言い訳)を作って彼女の望む動きをしてしまうせいでお手遊ばれているようにも感じます。
一応題名は不健全なものですが、1巻からほぼ純愛を貫き通している本作。
優が成長してくれないことには今後の展開に暗雲が…
それにしても、今巻ラストの件には優の元カノが関わっているのはわかるのですが、彼女の目的はいったい何なのでしょうか?
わざわざかなわない相手を自分の舞台の上にあげようとしているのには何かわけがある?
優をめぐる三角関係も気になりますが、元カノの動向も一気に気になりだした今回の件。
次巻いったいどうなるのかとても楽しみです。
web版とはほぼ違うので、web版だけ読んでいた人も読んでみてください。