アフタヌーンティーはいかがですか? 私と先輩の、不純で一途なふたり暮らし

ファンタジア文庫

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あらすじ

私の好きな先輩は、今日も私じゃない誰かと夜を過ごす。
一ノ瀬結衣さんは、女たらしと有名な大学の先輩だ。そして、嘘つきで、意地悪な私の同居人でもある。「恋愛対象外」そう私に告げた彼女が、誰とどんな夜を過ごそうと私には関係ない。そう思っていたはずなのに……。


おすすめ度:★★★★


感想


 表紙からもわかる通り百合作品。

 元々百合で女癖の悪いの先輩である結衣の家に同居することになったかなた。

 今巻では3つの季節を過ごしますが、徐々にかなたの気持ちが変り、様々な機微が変っていくのが印象的。

 春にはかなたの人見知りが発動しつつ、結衣の女癖の悪さに辟易しつつ、徐々に惹かれていく自分の心に戸惑う季節。

 まぁ、新しい環境ですぐに適応できる人ならいいのですが、同居者の癖が強いので厳しいかなと…

 さらに、高校時代の恋愛での経験から”愛”や”行為”に対して結構否定的なのも印象的。

 夏には徐々に惹かれ、自分の心の動きをごまかす季節。

 そして、結衣がかなたに対して行動を開始するのもここからが大きい。

 夏休みで一時期物理的距離が離れたというのも今後の大きな要因になっており、徐々に気持ちが表に出てきているところもいいところ。 

 秋はとうとう自制が効きずらく、”独占欲”が出てくる季節。

 結衣の女癖の悪さに対して嫌悪感を発揮しつつ、独占欲を発揮していくかなた。

 それだけならめんどくさい女で終わるのだが、結衣も結構独占欲が強そうで、かなたのそばにいる”虫”に対して嫌悪感を醸し出しているのが作中でわかります。

 それぞれの立場が確立していく季節になりましたが、かなたが気持ちに折り目をつけるところまでは行っていません。

 ラストに、結衣とかわした”約束”が重すぎる…

 この先の季節で二人の関係がどうなるのか、結構期待することができる内容になっています。

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