こんにちは♪
本日の一冊はこちら(*’▽’)
あらすじ
夏コミに来た俺は、コスプレ会場でとびきり笑顔の女の子に目を奪われた。聞けばSNSで超人気のコスプレイヤーらしい。 ふとした偶然でそんな彼女の素顔を目撃したのだが、そこにいたのは極度の人見知りのクラスメート・桜宮瑞穂だった!?衝撃の事実に驚く中、瑞穂に撮影してほしいとお願いされーー。「お待たせしました! 可愛く撮ってくださいね!」 いつもとは別人のように溌剌とした笑顔。でも衣装を脱ぐと「あ、あの、今日は……、ありが、とうございました……!」 アニメの世界から抜け出てきたような可憐なコスプレ姿も、人見知りで精一杯な素顔も、どちらの彼女も可愛すぎる
コスプレという趣味を通じてコスプレが好きなヒロインを支える主人公がとてもいい作品でした。
凝り性ゆえ過去に失敗した経験があるヒロインが生来の明るさを出せる場が”コスプレ”という表現の場だというのはとても悲しいことですが、挿絵にされている通り、とてもかわいらしいヒロインで、コスプレしている時と普段とのギャップもあっていい作品でした。
今巻ではあまり登場する機会がなかった影の立役者である主人公の姉の瑞穂の活躍も是非(^^♪
”趣味”と言っても千差万別で個人的にはどのような”趣味”でも胸を張っていいと思いますし、”無趣味”の人を否定することもありません。
”趣味”がない人のことを「つまらない」とかいう人は一定数いるのは知っていますし、逆に本作で出ている”コスプレ”や”同人活動”は人に言いづらい系統であるのもわかります。
そんな中”無趣味”だった主人公がコスプレの撮る方にハマっていく姿はどことなく初めて”何か”に没頭する自分と重ねることができました。
そして話の中心となるヒロインについては最初の印象は”根暗”が一番に来たかな?
主人公と目を合わせない筆談のシーンとか見せられればそう思うのもしょうがないと思うんですよ!!!
そんな彼女ですが、コスプレをすることでその役になりきる”憑依型”の演技の才能を見せつけます。(最近このタイプの作品読むと大体”憑依型”なんですよねぇ…)
カメラマンと被写体がそろえばそこからはお互いを信用した”作品”作りが始まるのは必然で、本作の2人もまた様々な”作品”を作り始めますが、、、
なんでもいいので集団で何かを作り上げるときに必ずある”作品”に対して衝突することが本作では”ほぼ”ないことに描かれて初めて気が付いた時には読み飛ばしたかと焦りました(;’∀’)(もしこれが狙い通りでしたら流石です)
理由はヒロイン側にありましたが、お互いを信用しているからこそ作品をさらに高めるための要求が出てくるはずが、思いとどめ、不完全燃焼でやっていたのかと思うとやるせないですね。。。
何らかの理由があって挫折せざるを得ないのなら、それもしょうがないのかもしれませんが、相応の技術があり、”理想”に少しでも近づける土台があるのならその”理想”に近づけるのがクリエイターだと思います。
もちろん本作でも問題を解決し、”理想”に最も近づけた形で作品を完成させた姿には感動しました。
次巻以降では今回あまり深堀出来なかった周囲の人の絡みや、新たな仲間と出会えるといいと思います。
今後も楽しみな作品です(”ω”)ノ