サークルで一番可愛い大学の後輩

ラノベ

こんにちは♪

本日の一冊はこちら(*’▽’)

あらすじ

春の大学構内。『文化祭実行委員』の新入生歓迎会に居たのは、その場全員が注目する可愛さの清楚美人・君岡美園だった。まぁ、同じサークルの先輩とはいえ、目立たない僕は関係ないだろう。「先輩。お隣、失礼しますね」「また、お話できますか?」「帰り道、ご一緒してもよろしいですか?」なのに、美園は素っ気ない僕の懐に入ってきて、慕ってくれた。その後も新居に招かれたり、美味しい手料理を振る舞われたり、ついには、合鍵を渡すことになったり。美園の積極的な態度が、消極的な僕の心を溶かしていってーー。先輩と後輩の関係が、その先へと変わっていく。ちょっと大人なサークル内恋愛小説。


おススメ度:★★★


 舞台が”大学”と普段読むラブコメから考えると結構珍しく、大学生活の雰囲気もとてもリアルっぽくてよかったです。

 登場人物も、主人公の牧村も陰キャという設定は持っているものの、勘違いや鈍感ということはあまりなく、しっかりとした考えの元ヒロインの美園との関係を築いていくというプロセス自体もとてもリアルに感じられる点ですね。

 そして肝心のヒロインも表紙からわかる通り、アプローチ自体は積極的ながらも”清楚”という面を崩さず、それでいて程よい緊張からぐいぐい行く割には下品という印象は全く受けませんでした。

 高校生の勢いに任せたものとも、社会人としてどっしりと構えたものともちょっと違うラブコメを読みたい人にはとてもおすすめです。

 ただ、大学生ということで当然”飲酒”のシーンも出てくるのですが、大学に入学したといってもお酒は20歳からです!!!

 大学に入るとそこら辺のはめをはずして飲む人や付き合いで飲んでしまうこともあると思いますが、気を付けてください!!!

人生の変わる瞬間

 本作の2人に共通して言えるのが大学という”場所”で自分の中の”なにか”が変ったことでしょう。

 牧村はボッチから大学になれば新しい人間関係を再構築するため、誰かしらと仲が良くなれると思い一度はくじけますが、”サークル”という一つの共通目標を掲げる場所で自分が”欲した”ものと”やりがい”というかけがえのないものを手に入れることができました。

 ”文化祭実行委員”という”文化祭”という一つの行事に向かってすべての学部の生徒と共に約一年という長大な時間を費やすことで最後に彼が得られたのは間違いなく彼にとっての”青春”だったのだと思います。

 そして、美園に関しても、文化祭を見学に来たことによって今までの自分の”価値観”を壊される出会いを得ることができています。

 他人から見たらしょうもない悩みであっても当人にとってはとても重要な悩みであり、そのことがそのまま自分のパフォーマンスの低下につながっていれば最重要と言っても刺し違いないような状況です。

 そんな悩みから脱却させてくれた人に惹かれるのは人なら当たり前の感情だと思いますし、あとはその人がどれほど惹かれるかによって最終着地地点は変わってきますが、本作ではもちろん♪

 2人が”変わった”のは間違いなく大学という”場所”でしたが、読者の中にも何かしら『人生の変わった瞬間』というものは少なからずあったのではないでしょうか?

気持ちのいい距離の縮め方

 主人公である牧村が大学2年と高校という舞台より人生経験があり、さらに、サークルによって様々な人と関わってきたことにより、ラブコメをめんどくさくする、”鈍感”等といったものは無く、それでいて健全な距離感を保とうと動く姿にはとても好感が持てます。

 また、美園自身も牧村に対して積極的にアプローチを繰り返してはいますが、その行動も初々しいものが多く、ぱっと見健気な荒廃が先輩にかまってほしいという子犬ムーブをかましているようでとてもかわいかったです。

 そんな感じの2人なので、じれったくはあっても確実に縮まるその距離に安心感を持って読むことはできますし、さらに言えばとても大学生らしい青春でほろ苦くもありいい感じですね。

最後に

 大学という少し変わった舞台でのラブコメとして、とてもリアル寄りの作品としてとても面白かったです。

 美園も清楚の中に確かな積極性を持っており、牧村以外にはたじたじになっているのにはとてもいいですし、牧村もまた、美園の気持ちを察したうえでサークル内の友好関係を円滑にするためにあえて距離を置くなどの意図がわかりやすい行動も多いのも嬉しいところ。

 文化祭という一端の終わりを目指して歩き始めた2人ですが、今後どのようにその距離を縮め、美園の望む形になるのかとても楽しみな作品です。

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