わたし、二番目の彼女でいいから。4

ラノベ

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あらすじ

危険で、甘美で、不健全な三角関係恋物語。高校生編・完結。
共有のルールにおけるペナルティ。それは破った方が俺と別れることだった。
だけど……。
「今すぐ、桐島君と別れてよ」
「……ごめん、できない」
これ以上はいけないと分かっていても、過熱していく感情は誰にも止められなくて。
傷つくと、傷つけると分かっていても、取れない選択こそが愛で。
もう引き返せない、泥沼の三角関係の行方は――。
100%危険で、甘美で、不健全な三角関係恋物語。高校生編・完結。


おすすめ度:★★★★★


感想


 二人の涙という意味深な表紙から始まる高校生編のラスト…

 「微笑み」ながらも「泣く」という手遅れになるほどに”壊れた”二人をこれほど表す表紙は無いのではないでしょうか…

 表紙のそれぞれの表情を追っていくとそれだけで結構クルものがありますが、『高校生』としての彼らがいったいどのような”結論”出したのか、表紙の二人の『涙』の理由が知りたい方は是非読んでください!!!

 恐らく途中で心が折れるかもしれません。

 途中で読みたくなくなるかもしれません。

 途中で読むのがつらくなるかもしれません。

 それでもこの不純愛の衝撃の結末を見てほしいと思います。

 恐らくラブコメ史上でこのような終わり方をした作品は無いのではないでしょうか?

 コミカライズもするようなので気になった方は是非読んでください。

 恐らく次巻がとても気になること間違いないです。

 3巻のラストで一線を越えた桐島と橘さん。

 初恋を実らせ、これからかと思ったところで登場し、二人の中だけで”隠されていた”ルールが公開された時修羅場は今まで以上に加速する。

 そこからの桐島の作戦はいつも通り穴が開きまくりの最初から破綻しているものなので、彼の考えはいったん置いておいて、

 物語は終焉へ向かって一気に加速していくのは読んでいて辛かったです…

 最初の”ルール”の通り、桐島の【彼女】の立場に収まろうといろいろ無理をする早川さん…

 これまでの桐島との関係、橘さんとの争いで『破滅願望』をその身に宿した絶妙なバランスの上に成り立っている精神性…

 ただただ『1番』になってしまった桐島と一緒にいるために一緒に『破滅』することを望み、桐島が共にいなければ「自分など必要ない」というその精神性がここに来て隠すことなく前面に出てきました。

 元々見え隠れしていた彼女の『破滅願望』ですが、桐島と橘さんが一線を越え、さらにルールを無下にされたことによりヤバい方向性に…

 早川さんが壊れたということは予想できる通り橘さんも同じように壊れています…

 彼女の場合は『依存』がヤバいことに…

 今までもその気持ちが振り切っていた彼女ですし、ことの発端はその振り切れによって桐島と関係を持ったこと。

 そしてお互いの『初めて』を捧げ合ったことで『依存』はとうとう直視せざるを得ない状況に。。。

 そんな二人に対して不時着させようなど到底無理な話で、さらに言えば二人を手放したくないと思っている時点で手遅れ…

 今までも優柔不断にのらりくらりと自分にとって『理想の結末』を目指して行動していたように見えて結局何もしてこなかった桐島…

 そして今までまともだと思っていた浜波、柳両名もこの三人の狂気に巻き込まれ、今巻では相当ヤバいことに…

 できれば浜波にはもう関わらずに自分の幸せを歩んでもらいたいものですが…

 柳に関しても可愛そうな立ち位置が多かったですが、今巻でとどめを刺される形に…

 ここから何かしらの再起を狙っているのならどのように再登場するのか恐ろしさがありますし、橘さんのことはすっぱり諦めて新しい恋を探してもらいたい…

 そして衝撃のラストと【大学】という新たな舞台…

 その間にいったい何があり、橘さんと早川さんはいったいどうなったのか…

 本来別々の進学先を目指していた三人が再開することはあるのか、それとも今までとは違った純愛に戻るのか…

 さらに気になるのは『初恋』という呪いは解けたのか…

 気になる要素がたくさんあり、今後も注目の作品です。

わたし、二番目の彼女でいいから3

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