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あらすじ
神坂しずく。
今世間で話題の美少女モデル様。クール系。
そして――クラスメイト。
世間でも学校でも人気な彼女と、
特徴といえば、放課後に喫茶店でバイトしてる事くらいの純太郎では、住む世界がまるで違う。
そんな決して交わらないはずの二人、だったのだけど――。
「いらっしゃいませ……って。神坂？」
「み……御影君？」
ある日喫茶店に、涙を浮かべたしずくが飛び込んできて――！？
これはコーヒー好きな高校生と、
クラスのクール系美少女モデル様が、一杯のコーヒーを挟んで繋がる恋の物語。
おすすめ度：★★★★★
感想
いつものジャケ買い作品!!!
立ち位置としては特殊でも内容自体はとても平坦でありつつも、すごく心地のよかった作品。
基本的に喫茶店で書いているのですが、読んでいる際も喫茶店や自分がリラックスできる場所にいられる感じがして個人的にはすごく好みの作品でした。
導入こそ雨の中ヒロインがたまたま入った喫茶店に同級生がいたという非日常から始まったのですが、逆に言えば非日常はそれだけです。
そこからは本当に小さな一歩一歩の積み重ねであり、喫茶店でも個人店の設定なのでゆるめなのも点。
”コーヒー”について多く語られる本作なのですが、それゆえに知らない知識がいっぱい。
そんな小さな一歩を繰り返すというのがもういいですね。
最近の作品では何かしらのイベントなどを盛り込んでくるのが一般的なのですがそれとほぼ真逆で平坦としているのが逆によかった。
ヒロインの奥手感も相まってコーヒーの苦さがちょうどよく感じられます。
ドタバタ系もひねった設定の作品もいいのですが、こういう平坦な作品もいいですね。
なにより、周囲の大人のさりげない後押しがとても心地よかった。
騒がしい作品よりゆったりとした作品が好きな方は是非読んでみてください。
きっと満足のいく作品が読めると思います。
