こんにちは♪
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あらすじ
2月14日。恋人たちの一大イベント・バレンタインデー、そしてこの日はなんと結花の誕生日!
そんな大切な時期を迎えて、俺たちに大きな「転機」が訪れる!
「佐方くん。私が作ったチョコ、受け取ってください」
同級生たちから背中を押されて、学校で結花が俺に告白!?
かつての苦い思い出を乗り越えて、俺も前に進むことに!
そしてもう一つの「転機」は、「和泉ゆうな」としての成長。
ユニットの結成や、新たな『八人のアリス』の発表。応援してきた彼女との、笑顔の軌跡が実を結ぶ!
これからも2人なら大丈夫。たとえ、どんな『ハプニング』が起きたとしても…!
おすすめ度:★★★★★
感想
前の巻では男を魅せた遊一。
今巻では今までの集大成と言ってもいい数々に感動の嵐が。
バレンタイン+結花の誕生日を迎えるに至って、またもや様々なイベントが盛りだくさん。
今まで少しずつでも”変わりたい”と行動してきた結花がクラスメイトが見つめる中告白するという一大イベントに!!?
これまでならそのようなことはたとえ背中を押されてもできなかったであろう結花が、羞恥心を押さえて目立つ場所で遊一に想いを告げる場面はクルものがありますね。
さらに【指輪】という名実ともに、最もわかりやすい形のプレゼントを渡す遊一の覚悟。
プライベートを充実させ、今までとは全く違った”強さ”を持った二人を見るとここまで追ってきてよかったと本当に思えます。
さらに遊一と結花を繋げた「アリステ」でも変化が!!!
苦労人であり、恐らく本作一番のお笑い要因でもある『堀田デル』を含めた新ユニットの結成。
これに関しては結花にとってはプラスだが、貧乏くじから逃げられなくなったデルはどうなのか・・・
個人的に結構好きなキャラなのでもう少し出番を増やしてもらっても・・・
そして何より、『八人のアリス』という人気投票の結果。
もともとは低かった順位から上位へ、、、二人が目指した場所に行きついた感じが出てよかったです。
今巻では最初から最後まで二人の成長の”結果”が見ることができ、とても素晴らしかったです。
しかし、いい話の後には躓きが…
前の巻のラストで明かされた来夢の『秘密』から続き、人気が出たことによる弊害も…
最近のSNSや動画配信を使った心無い批判…
声優だろうとアイドルであろうと一人の人間を『自分にとって都合のいい偶像』だと言わんばかりに傷つけるものに狙われ、「みんなを幸せにする」ため自らは傷つくのをいとわない行動を取った結花…
誰が悪いかと言われれば傷つける人物が悪いし、正直どうして『プライベート』でとやかく言われないといけないのかは創作の仲だろうと現実であろうと理解できない部分。
もちろんそれを『知りたい人』がいるからこそ需要や収益が見込めるのは理解できるのですが、行き過ぎた行為に正当性が見受けられないし、有名税と言ってもそれが100%オープンにしろというのは間違っていると思う。
そんな騒動の渦中に巻き込まれてしまった二人は、そして事務所はどのような着地点を目指すのか…
ラストでは前の巻以上に衝撃の『真実』と共に終わることになるが、、、
いよいよクライマックス、どのような結末を迎えるのかとても楽しみです。