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あらすじ
人類を護る盾であり、特異な能力の使用を国家から許可されているシーカー。 その養成学校への入学を懸けて、草薙大和は幼なじみの天才少女、御雷蕾愛との入学試験決勝戦に臨んでいた。しかし結果は敗北。試験は不合格となってしまう。 そんな大和の前に、かつて大和の命を救ってくれたシーカーの息子、浮雲真白が現れる。傷心の大和に、大事なのは才能でも努力でもなく、熱意と環境であり、やる気だけ持って学園に来ないかと誘ってくれたのだった。念願叶って入学を果たした大和だが、真白のクラスは変人ばかり集められ、大和を入学させたのにも、何か目的があるのではと疑われ──。 ニワトリが飛べないのは才能でも努力でもなく環境のせいだ! 無能な少年と師匠の出会いが、一人の英雄を誕生させる──。
おススメ度:★★★★
現代ファンタジーの成り上がり系の王道展開をメインに、主人公の周りにさらに主人公級の登場人物で固めるという最初からインフレ上等というのが感じられました。
感情移入しやすい成長型主人公
本作の主人公ですが、初めから”天才”と周囲から呼ばれるヒロインと比べられ、さらに一つのことしかできないというコンプレックスを持ちながらも、自分の目標にひた走るという結構前向きなキャラで、話が進むにつれて考え方や精神的に成長する姿は結構感情移入しやすい主人公だと思います。
上記でも書きましたが、当初は『馬鹿の一つ覚え』を素で行く通り、一つの技しか使いませんが、教員である真白と出会い教示されることによってだんだんとできることが増えていくのは成長型のいいところですね。
問題というか好みの問題ですが、彼が最初の技を自分の理想の形にするまで途方もない時間と山を一つ貫通させる某ハンター漫画のようなことをしていたのに対して、後半になるにつれて理解したことを結構難なくクリアしていっている感じが何とも、、、
周囲のアドバイスなどで理解が深まり、習得に時間がかからないというのはいいのですが、個人的にはもう少しじらしたりしてもよかった?恐らくページ数の都合でカットできる部分なのでカットした感じかな?
なんにしろ、物語が進むにつれてやれることが増え、さらに仲間たちと高め合っていく姿は好きな人は多いキャラクター像だと思います。
周囲を固める主人公クラスの仲間たち
あとがきで作者様も言っていますが、ほかの作品で主人公を張れる人物たちがメインキャラになっているため、主人公一人が独り歩きするという感じは全くありません。
最初に登場したヒロインも周囲から”天才”と称され、今巻では主人公の”壁”としてその前に立ちはだかり続けます。
仮に彼女の物語を作れと言われれば恐らくですが、作ることが結構簡単にできるのではないでしょうか?そんなキャラたちが周囲を固め、それぞれの役割をこなしていきます。
一度目を通してもらえれば各キャラが必ずどこかで見たことあるなぁという特徴を持っているので是非楽しんでみてください。もしかしたら好きなジャンルの主人公がいるかもしれません。
そんな感じの主人公たちの闇鍋のような状況ですが、それでも”成長””友情””努力”といった好まれる要素が多く詰め込まれ、だんだんと成長していく主人公たちの今後が楽しみな作品です。