陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです 4

HJ文庫

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あらすじ

運命の日はすぐそこに! ついに二人は――
付き合って一ヶ月を迎える陽信と七海。罰ゲームから始まった恋人関係の期限が迫る中、最後のデートは……遊園地と動物園! 
記念日に再度想いを伝えようとする陽信と、告白は実は罰ゲームだったことを告げようとする七海。二人の思惑が錯綜する中、記念日前最後のデートが始まり――そして、運命の瞬間が訪れる。
「七海さん大好きです。改めて……付き合ってくれませんか?」
「嘘の告白をしたんだよ? そんな私を……許してくれるの?」
今まで深めてきた愛が試される大人気カップルラブコメ第四巻!


おすすめ度:★★★★★


感想


 すべての【嘘】を明らかにする”運命”の交際『1ヶ月記念』。

 最初は『罰ゲーム』から始まった関係だが、次第にその気持ちは”本物”に変り、抑えきれないものに…

 1ヶ月という期限が近づくにつれ罪悪感に押しつぶされるようになってきていた七海が描かれた前3巻を読んでいるなら余計に感慨深いものに。

 そして運命の時は刻一刻と近づき、あの時の再現を得てお互いに何を伝えるのか…

 ”嘘”から”本物”へと至る長いプロローグの最終章。

 陽信と七海がお互いに”罪”を告白し、きれいな状態で”本物の恋人”になる瞬間は最高でした。

 後ろ暗いことのない二人が今後も見られるということで次巻も楽しみです。(どのような(惚気交じりの) 謝罪周りになるかも楽しみ。)

 最初は偶然放課後の教室の一つの会話を聞いたことがきっかけだった。

 信頼している人達にどうすればいいか相談して、相手に後悔させる選択肢を取ることにした。

 打算まみれな自分に気づかず魅力的な姿を見せる彼女にだんだんと惹かれるようになってきた。

 デートを積み重ねることで彼女の本当の魅力がたくさん見れてきた。

 彼女のおかげで変わることができた。

 彼女と関わったことで、”世界”が広がった。

 1ヶ月という節目、そして彼女たちが最初に提示した期限が近づくことで、再出発のための準備を始め、1ヶ月のそして最初の記念日にするべく、準備を進める陽信。

 過去と現在を振り返り、未来を夢想する中、あいまいな状態でスタートした関係からちゃんとした【告白】を経て”本物”へと至る決心をした陽信の成長した姿には感銘を覚えました。

 悩み、怯え、不安になる中で、七海の”幸せ”を一途に想い彼女の”選択”に身をゆだね最悪まで想定して行動する…

 ・・・告白というよりプロポーズ前か?

 楽しさの中に見え隠れする陽信のそんな葛藤も一つの成長の集大成かと…

 最初は放課後のゲームから始まった罰ゲームだった。

 男性が苦手な自分に少しでも男性への恐怖心を克服させようとする親友たちからのお節介。

 嘘告白だと知らずに、素敵な姿を魅せ、最初に身を挺して自分を守ってくれた彼に惹かれ始めた。

 デートを重ねることで彼の魅力がどんどん増していった。

 彼のおかげで気持ちが変化した。

 彼と関わったことで、世界に”色”がついた。

 1ヶ月という期限が近づくことで、楽しさと裏腹に罪悪感が増していき、最初はする予定が無かったすべての”罪の告白”をするために自分の気持ちを固める七海。

 過去と現在を振り返り、未来を約束することで、彼との楽しい思いを胸に抱いて”覚悟”を固めていく七海の姿はどこか痛々しい。

 悩み、怯え、不安になる中で、彼女もまた、陽信の”幸せ”を願い彼の”選択”に身をゆだねることを決意する姿は、それもまた勇気ある行動だと思います。

 ”本気”だからこそ”罪”の意識は大きくのしかかり、いったい彼女はどれほどの重圧をその身に宿しながら、陽信とのデートをしていたのでしょうか…

 きっと本気で楽しんでいる中でもその罪悪感から目を背けてはいなかったはずの七海。

 罪悪感が無くなり、”素直”に今の感情に向き合うことができるようになった時の七海がどれほどのものか今後が楽しみです。

 正直ここまでが長い長いプロローグのようなもの。

 次巻から二人の後ろ暗いものが無い素直な感情が見られると思うと…

 確かにいままでも楽しそうにしていましたし、その時々では幸せそうでしたが、その根底にはしっかりとそれぞれの”罪”の意識があり、個人的にはどうしても一歩引いている感じが…

 とりあえずは二人(四人?)による周囲の人への迷惑をかけた謝罪周りになると思いますが、それってただ惚気て終わりになるような・・・

 今後どのような展開が待っていて、これまで以上の甘い関係を見せてくれるのかとても楽しみです。

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