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あらすじ
(ずっと一緒だと……幸せ)無口な来栖さん、新学年の春もよくデレる。
心の声が聞こえる高校生・鏑木律による来栖さんのコミュ力向上特訓も終わり、奇妙な師弟関係から対等な友達となってスタートした新学年。
新クラスには霧崎涼音や雛森さくら達もいるなか、
(これからも仲良く出来たら嬉しい……えへへ)
相変わらず来栖さんは心の中で不意にデレては、律を照れさせていた!
休日には律の部屋で遊んだりと、ふたりの距離が縮まっていく一方――「彼女がいるって嘘なんでしょ」
来栖さんとの距離感から、涼音にトラブル回避のための嘘がバレてしまい!?
「私と律の関係って、なんだろうね」
お互いが落ち着く“気の合う同士”で止まっていた関係が、ついに動き出す!
おすすめ度:★★★★★
感想
積み読本になっていましたが、3巻が出たので駆け込み読了…
お互いの距離感が縮まった1巻から、今巻では前半と後半に分かれて全く違う流れになっているのが特徴かと。
作者様もあとがきで書いていましたが、”変化”が如実に表れる形に。
前半ではメインとなる来栖が中心に、律だけではなく、新たなクラスメイトとの交流も積極的に行っていき、さらに精力的な行動が目立つように。
これだけでも結構な”変化”だと思いますが、さらに関係を明確にすることで、数人ですが、”呼び名”の変化も。
乾いたスポンジのごとく様々なことを吸収していく来栖が今後どう変化していくのか楽しみ。
もちろん律との関係も今はまだ”友達”かもしれませんが、彼女の心や律自身の心の変化は着実にあるはずなので、この関係の変化も楽しみの一つ。
まぁ、二人とも加減というものを知らないで行動するきらいがあるので似た者同士ということで。
そして後半は霧崎との関係というか彼女の心構えに変化が。
心の声が聞こえないということでそばにいても苦にならず、いい居場所になっていた彼女ですが、今巻では律との出会い、そして、彼女の心の奥でくすぶっていた想いが奮い起こされます。
諦め、捨て、達観していた彼女が何を想い律のそばにいるのか…
そして律の”嘘”を暴いた彼女がとった選択は後悔したとしても誇れる選択肢だと思います。
次巻以降の彼女の変化も楽しみです。