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あらすじ
天頂の塔で起きた異常事態を見事解決に導いたユージン。
平穏な日々も束の間、ユージンが属するリュケイオン魔法学園の英雄科にとある依頼が舞い込む。
その内容は、蒼海連邦と聖国それぞれを襲う伝説の大魔獣の討伐要請。
ユージンは、サラやスミレと共に、依頼を受けることにするが――どうやら、大魔獣を殺せば、討伐者とその家族や恋人全員が必ず死ぬ呪いにかかってしまうようで……!?
さらに、史上最古にして最強と謳われる暗黒竜がユージン達を急襲!
そこでユージンが講じた、起死回生の一手は――!?
魔王の力を掌握した落第剣士が最強の剣聖へと至る異世界ファンタジー、第五弾!
おすすめ度:★★★
感想
搭の異変を解決したユージン達。
冒頭では現在の塔の様子が見て取れ、幾分かの改善と100階層での友好がいい方向に向いているという状況。
ここに関しては結構納得のいく形に。
いくらハスクラ色が強い100階層までの低階層がうまく回るようになっているのが見て取れ、なおかつ、実力以上の成果が求められる追加要素が追加されているのもいいですね。
そして、今巻のメインですが…
個人的には政治色が強く映りました。
ユージンの故郷である帝国で大魔獣を討伐したことに影響を受けた近隣二か国が大魔獣討伐に積極的な姿勢を見せるという状況。
そしてユージンの友人はその二か国の重要人物ということで強制徴収されることに…
もちろん主人公であるユージンが行動を起こさないわけがなく、ついていくことになっているのですが…
二か国に行くということでそれぞれの国の風土なのを描かれたのはよかったのだが、個人的には二か国をそれぞれ分けてしっかり描いてもらいたかった。
もちろん、そんな頻繁に本来のルートである搭攻略を軽んじるわけではないのですが、近隣三か国の様子はこっちもしっかり把握したい部分もあった。
そして、それぞれの国に巣くっている大魔獣との接敵を経験するのはよかった部分ではある。
個人的にはラストで転校してきたとある人物の登場によってヒロインレースと今後の展開がどうなるのかが気になるところ。
もちろん、メインヒロイン達以外にもサブヒロインも増えていそうなのが楽しみ。
次巻からの展開に期待です。