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あらすじ
修羅場スレスレの無自覚たらし込みラブコメディ!
気づいたら、もといた世界よりちょっとだけ女性の多い世界に転移していた将人。でも、戸籍もあって、大学にも通えるみたいだし……。女性が少し積極的なだけで、前の世界と変わらないな?
そんな甘い考えで生活を始めた彼は知らない。この世界でも変わらず彼が振りまく優しさに、周りの彼女たちがどれだけ救われたのかを。そして、他の女の影が見えた瞬間に目のハイライトが消えるくらい、彼女たちが彼に激重な感情を向け始めたということを……。
これは、普通に生きているだけで無自覚にヒロインたちを恋に落としてしまう主人公が、最終的にちょっと(めっちゃ)愛の重いヒロインたちに“わからせ”られるまでの話である――!
おすすめ度：★★★
感想
基本的にはタイトル通りの作品。
現在よりも男女比が乖離した世界に”転移”した主人公が無自覚にハーレムを形成していくハーレムもの。
このタイプの作品では結構珍しいと思ったのは男女比の乖離がそこまでないこと。
平気で1:1000とか受け入れるようになっていることからもお察しだが、男女比の乖離がそこまで激しくないからこそ男性側の女性に対する対応がわかりやすく、同時に女性側のヒエラルキーもよし。
表題ごとに主人公とヒロインたちの視線が切り替わるのでこのタイプの作品が苦手な人は避けたほうが良いかも？
主人公のしていること自体は結構一般的なのですが、作品的にその影響が大きく出ているのは見せ方がうまく、さらにその後にヒロインの心境を語っているのでこの世界において主人公の対応がどれだけ異質かもよくわかるようになっている。
本巻では4人のヒロインが登場し、年齢も性格も違うが、主人公に対しての”思い”だけは共通して『重い』。
”ヤンデレ”や”重い女”が好きな人にはたまらない作品だと思いますが、このタイプの作品がヒロインが4人だけというのも考えずらく、今後どれだけ増えるのかも注目。
男女比乖離系であまり違和感なく読める作品自体は少ないので、他との差別化もうまく出来ているのでこのタイプの作品が好きな人は是非読んでみてください。
あとは琴線に触れるヒロインがいると読みやすさが変ってくると思うので、是非推しを見つけてほしいところでもある。
今巻は”出会い”とその思いをヒロインが育むのがメインだが、次巻以降どのようなアプローチをしていくのか、彼女たちの行動がどのようにエスカレートしていくのか、今後が楽しみです。
