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あらすじ
記憶喪失サスペンスラブコメ、第2弾!
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった俺・真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中始まったのは訓練合宿。クラスの団結力を高めるって、こんな空気で一体どうやって!? そのうえ、記憶を失う前の俺と今の俺の違いが、どんどん気になり始めて──
「前のあんたを思い出してよ」
「今の方が優しいなって……」
「確かめたいなら、キスしてみればいいんじゃない?」
少しずつすれ違う中、ついに明日香との過去の記憶が蘇る──!?
記憶喪失サスペンスラブコメ、第二弾。
おすすめ度:★★★★
感想
記憶喪失から始まり、記憶喪失”前”と”今”の自分の”差”を気にしながらも徐々に折り合いをつけ、一つの決着をつけた前巻。
前巻では『沙季』が一人”悪役”ポジションとして動いているように見受けられましたが、今巻では表紙からもわかる通り、彼女がメインになっています。
”今”の自分を受け入れてくれる彼女の一人として、精力的に勇紀に協力する姿が前の巻から目立ちましたが、その目的まではよくわかりませんでした。
今巻ではそれも含めて徐々に明かされていく彼女のある意味の危うさ…
そして、唯一”前”と”今”の勇紀の存在に揺れる『幼馴染の明日香』。
記憶喪失の人が記憶を戻したとき、その”間”はどうなるのかという難しい命題に悩む勇紀…
その答えが今巻ある意味示されるが、失くした記憶の中にその”答え”があるのか…
さらに、変化したのは勇紀と彼女たちの関係だけでなく、前の巻の騒動により壊されたクラス内のカースト。
カーストのトップにいたものが堕ちた時どのような変化が起こるのか。
その様子も謙虚に描かれているのが結構生々しい…
前の巻とは打って変わった雰囲気と”過去”への邂逅。
取り戻した”記憶”は幼馴染とのかけがえのない時間。
そして、明かされる沙季の秘密…
取り戻した記憶と沙季の秘密が彼女たちとの距離感にどのような変化をもたらすのか?
そして最後の一人、『ひな』とはいったいどのようになっていくのか?
次巻も楽しみな一冊です。