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あらすじ
現代日本から男女の貞操観念が真逆の異世界に転生し、その世界では珍しい男の騎士として育てられた辺境領主ファウスト。
前世の価値感を持つが故に、女王のほぼ全裸な薄着姿や巨乳公爵からのセクハラ的スキンシップに股間を痛める日々を送る彼だが、ひとたび戦場に出れば英雄的な活躍をする超人でもあった。
そして第二王女ヴァリエールの相談役として、彼女とその親衛隊の初陣に同行することになったファウスト。
しかし単なる山賊退治と聞いて赴いた村では、予期せぬ惨劇と試練が待ち受けていて……!?
貞操が逆転した世界で“誉れ”を貫く男騎士の英雄戦記、堂々開幕!!
おすすめ度:★★★
感想
結構いろいろ読んでいるが、実は貞操観念逆転系は初めてかも。。。
テンポはよく、短い章で分かれているので、読みやすい構成。
ただ、章ごとに視点が変わるので、現在誰視点での話なのか把握するのが大変…
しかも、初登場のキャラだろうがその視点で語られるので、本当にこのキャラ誰?ということも。
基本的に下ネタが多く、結構直接的な表現も多いことから本当に大丈夫か?と疑いたい気持ちもあるが、実際に販売されているのでいいんだろぉ…
先に話した通り、テンポ自体はいいので話の作り方については今後に期待。
今巻では主人公の立場の説明が主立っており、次巻からは自領に戻るということでどのような領地経営をしている+していくのか楽しみです。
下ネタや視点がころころ変わる作品でも大丈夫という人は読めると思います。
大本となる設定として戦記物に貞操観念逆転を足したような作風で、後半は結構いい雰囲気なのだが、全編通してやはり無理やり下ネタを入れよう入れようとしているのはどうかと思う。
また、場面場面でのギャップも激しく、読んでいて驚くほど…
電子書籍でしか買ってないので、ほかがどうか知らないが、特典の短編なのだが、、、作者が変ったのかと思えるほど稚拙な文に思えたのだが…
特筆してかける部分としては、使えている第2王女の初陣での話か…
彼女の置かれている状況や環境を考えればある程度の理解を示すことができるのだと思うのだろうが、いかんせん、シリアスな展開を望む場面でも下ネタをぶっこんでくるのでいまいち反応に困る。
それでも一国の王女として覚悟が足りなかった部分は自他ともに認められる。
”スペア””凡才”等自ら卑下し始めからあきらめているのならそもそも主人公のことも同じように諦めればいいのに…
実際総責任者としての立場を持っていても他人の意見を聞くだけで自ら判断したのはすべてが終わり、”後悔”した後。
目の前で自分を慕ってくれていた部下が盾となり殉職したことで自らの覚悟の足りなさを自覚したようだが、スペアだろうが何だろうが”王女”という立場なら相応の覚悟を持っていてほしかった。
この話で一応の成長を見られるが、その成長具合も正直微妙なところ…
今後の展開で更なる成長がみられるのか?
次巻からは領地に戻るということなので、またキャラクターの出し直しかと思うと…
環境が変わるので、今巻とはまた違った空気になると思うのですが、どうなるのか…
さっくり読めるということで軽い作品が読みたい方は一回読んでみても?