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あらすじ
「私……伊月のこと、もっと知りたい」
『好き』に悩む雛子はその答えを求めて伊月と同棲を始めることに!?
百合の言葉によって『好き』という想いに悩み始めた雛子。そんな時、苦手な相手である兄の琢磨が屋敷にくると知った雛子は、避難先に伊月が以前住んでいたオンボロアパートを選んで!?
「伊月がどんなふうに暮らしていたのか……私も経験してみたい」
残り短い夏休みを普段と違う場所で過ごす中、雛子と伊月それぞれの想いも形になり始めて――
商店街デートや台所で並んで料理など、雛子と伊月(+静音さん)の同棲生活が始まる、お嬢様とお世話係の恋物語、第5弾!!
おすすめ度:★★★★
感想
4巻のラストで百合により、自分が伊月に対してどのような想いを寄せているか助言をもらうも『箱入り娘』でそういった知識は皆無の雛子のどのような感情なのかわからず、それでも興味が尽きない様子が最高です。
そして”恋”というものを理解し、意識し始めることで今まで【普通】だったことが違っていたことに気づき、感情に振り回される姿が最高です。
最初のころからとても感情豊かになり、ここで”恋”も自覚したことにより、今まで以上にいい方向に変化し始めた雛子。
今巻では伊月の”過去”を知ることで伊月に対する想いやそれに伴う【後悔】…
そしてなにより伊月から様々なものを『奪ってしまった』という【罪悪感】を抱えることに…
確かに最初は強引だったかもしれないし、伊月自身も『なにか』のために行動することは有れど、自分のことはお構いなしで諦めてしまっていると思われても仕方がない姿をしているとは思います。
今巻ではそういった過去をたどり、そして自覚し、これから【未来】共に歩むための理解と覚悟のための巻だと感じました。
今回は伊月の過去にまつわる事柄が多かったですが、それと同時に今まであまり話題に出なかった静音さんの過去にも触れることに。
彼女がどのような経緯で雛子の使用人をしているのか、そしてある意味伊月の今後にも関わるような”将来”についての参考。
今巻の雛子は普通に可愛いと思ったが、静音さんもいいですね。
出会いからそれぞれのヒロインとのエピソードを経て、ついに最後にしてメインヒロインのエピソードが終わり、次巻から認識が”変わった”雛子と共に学園生活に戻ることになるが、大丈夫だろうか???
また、恋愛感情が今のどころ全くと言っていいほどない伊月はその様子を見てどのように行動するのか楽しみです。
そして今回登場した雛子の兄のおかげで伊月の意識が変ったことは否めませんが、こういうキャラは今後も重要なポイントで物語をかき回しに来てくれると思っているので次回の登場に期待。
2学期には何やら不思議な行事もあるみたいですし、ヒロインたちがどのような行動に出るのか今から楽しみです。