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あらすじ
負けヒロインを決めるのは俺。振ること前提の恋愛サバイバル!
「荷物は少ない方がいい。物も人間関係も、だ」
最低限の人付き合いしかしない人脈ミニマリストな高校生、平河真一が参加することになった恋愛留学。衣食住完備で使える資金は無制限な最高の環境で6人の花嫁候補たちと一緒に暮らし――順番に振っていくというもので!?
アイドル、女優、ユーチューバー、幼馴染、義妹、元カノ……全力でアプローチを繰り返してくる個性豊かな美少女たちから脱落者を決めるのに頭を悩ませる真一だったが――『この中にズルをしている人がいる』という告発文から状況は一変し!?
俺が負けヒロインを決める、振ること前提の勝ち確ラブコメ!
おすすめ度:★★
感想
タイトルまんまの内容にそれを支える個性的な6人のヒロイン。
”推し”が脱落しないことを願いながら読むという別の意味でのドキドキ感はいい感じ。
こういった作品は他にもあったと思いますが、脱落させていくというのはなかなかなかったか?
投票というか、初めから複数人のヒロインから選ぶという点では『シスプリ』とかをふと思い浮かべ結構楽しみに読ませていただきました。
話の題材やテンポといったものはよく、恐らく少なくなるにつれてエピソードが濃くなっていくのだと思うのですが、こうやって削っていくともしかして最後に残るタイプが作者様の最推し?
是非最後の一人になるまで続いてほしいです。
・・・さて、この1巻、上下巻にはできなかったのですか?
はい、正直上の一言に尽きます。
6人のヒロインは確かに個性的で魅力もありましたが、6人”も”いるんですよ?
全員の魅力が十全に伝わるわけもなく、主人公にとって既知のヒロインはまだわかるのですが、初対面のヒロインとの距離感も舞台設定上近くなるのはわかりますが…
もう少し一人ひとりフォーカスを当ててそれぞれの魅力をしっかり伝えることはできなかったのかが残念です。
今回落ちてしまった一人についてもそうですが、ほかのキャラに比べれば確かにページ数が多かったかと思いますがその分ほかのキャラの魅力が伝わってこず、結果として多くの人は『ページ数が多く印象に残った』キャラがその巻の最推しになると思うんですよね、、、
まぁ、あとは好きな性格や容姿などがあればそれに該当するヒロインが好きになるとは思うので一概には言えませんが、一人目を脱落させるにももう少し時間をかけてもよかったと思います。
もちろん、今巻が一種のデモンストレーションの一種だというのもわかっていますが…
あとは、このタイプの作品だと”推し”がいなくなっても読むかという点にも危機感が…
個人的には面白い形なので是非最後の一人まで行ってほしいですが、好きなキャラが出ないことがわかっている作品を読み続けるかはわかりません。
今後どういう展開になるかはわかりませんが、次巻以降はちょっとペースを落としてもう少し一人ひとりしっかりと紹介と関係の構築をお願いしたい。
読む人が減って打ち切りにならず最後まで行ってくれることを祈っています。(もちろん自分が読まなくなる可能性ももちろんあります)