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本日の一冊はこちら(*’▽’)
公式あらすじ
【ソアラ王女も推薦!? 『数字で救う! 弱小国家』著者がおくる経済無双ファンタジー!】盗賊を追い払い、軌道に乗ってきたエルフフェアー商会。アイシアは砂糖でガッポリ儲けようとたくらむ!そのためにはドワーフの技術が必須なのだが……。「あァん? エルフなんか信用できるかヨ!」「おォん? なんだとおっぱいなら負けないぞ??」 ドワーフの女族長とは超険悪!? 彼女らの力を借りるため、アイシアが持ち出した秘策とは……? そして、前回の罰としてミニスカメイド姿でのご奉仕を強制されたディエナさんの運命は!? 爽快経済無双ファンタジー第二弾!
おススメ度:★★★★
エルフ大好きニュートンが母親のために領地を発展させる知識チートの極致の第2巻。
1巻で領地の首都での経済圏を確立させ、さらに目の上のたん瘤だった盗賊も討伐。いいことづくめの話でしたが、今度は周りの集落に目を向けて、更なる商売の匂いを嗅ぎつけたニュートンが前世の知識と経験から”また”やらかすとても爽快な2巻。
エルフの次はドワーフと獣人
1巻の時点でファンタジーのお約束の種族がいるのはわかっていましたが、その中でもニュートンが最も接点のあるエルフが話の中心でしたが、今巻ではモノづくりと言えばこの種族と真っ先に頭に思い描く【ドワーフ】の話。
特徴としては他作品のドワーフと変わらず、小柄&酒好き&物作りが得意と今更その特徴を述べなくてもいい種族を仲間に加え、更なる領地発展の礎にするにはとてもいい種族ですね。
そして、同じ邑に”奴隷”として囚われていた【獣人】(子供)も同時に登場!!!
表紙やあらすじからドワーフの登場はわかっていましたが、ここで獣人も出てくるのは驚きました。
しかも、登場したのが子供ということで、篭絡の仕方も今までとは違って、”孤児院”に近い形を展開し、子供たちの警戒心を薄れさせ、信頼を得るという裏も表もないまっとうな手段で逆に何かないかと読んでいて疑ってしまった。。。(まっとうなことして疑う作品てなんだろぉ)
そんな二つの新しい種族と共に立ち上げた新たな特産品を作り上げていく過程は1巻を彷彿とさせるまさに詐欺師の手合い(笑)
前世の知識を生かした人心掌握
他作品と恐らく一番違うところは、”前世の知識”を『知っているだけ』か『経験しているか』というのが読んでいて納得できるところだと思います。
【知識チート】というのは様々な作品で行われていますが、いづれかの場合も大抵「こんなものがある」だったり「作り方を”知っている”」というのが常で、その中に”実体験”したものは少ないですが、本作では主人公が誰もが一度は聞いたことがある偉人【ニュートン】ということで、彼の偉業を知っていればその多くに納得がいきます。
話を作品に戻して、今回ニュートンが行ったのは1巻の時と同様に”娯楽”を提供することにより、ドワーフの職人たちに働いてもらうというもの。
1巻でもそうだったのですが、”娯楽”が少ないところに”娯楽”を提供し、それを楽しむためには働くしかないという好循環でどんどん邑が張ってしていく様はある意味爽快です。
もちろん、すべて順調にいくはずもなく、試行錯誤したり、対立する集団の切り崩しをしたりといい感じの描写も多く、どのように開発されたのか細かく説明されている点もポイントが高いです。
今回の目的は”砂糖”(”酒”はおまけ)
1巻で討伐した盗賊が裏取引していたものが”砂糖”でしたが、中世以前の世界観を想像すると”甘味”というものは貴重だというのが想像できる人も多いと思います。
そこで、”砂糖”の利権を手に入れるべく行動を始めるのが今巻の目的になっているのですが、問題も盛りだくさん。。。
問題1
取引していた”砂糖”の工房の規模や、品質がどの程度か不明。
問題2
盗賊が利用していた裏取引の相手がどこと繋がっているのか。
問題3←一番重要
”砂糖工房”を運用しているドワーフが自分たちに友好的かどうか。
軽く考えるだけでも出てくる問題点ですが、流石ニュートン。ひとつづつ確実につぶしていく様は読んでいて爽快でした。
”砂糖”という大金の種を手に入れる傍ら、その副産物として”酒”というある意味ジョーカーを手に入れたのも今巻では大きかったのでは?
最後に
ドワーフ、獣人(子供)との関係改善をし、さらに目的の”砂糖”、おまけの”酒”を手に入れてうはうはかと思いましたが、最後の最後にあんなどんでん返しがあるとは思えませんでした…
集団を動かし、目的のものを手に入れつつ、自分の欲望にも忠実になったが故の失敗というかしでかしだったのですが、こんなものにはめげずに次は何をやってくれるのか。
次巻もとても楽しみな領地経営?作品です。