天使は炭酸しか飲まない2

ラノベ

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら(*’▽’)

あらすじ

柚月湊の惚れ癖を発端に広まった噂が落ち着き始めたころ、湊のもとに久世高の天使へ宛てた手紙が届く。 差出人の名は御影冴華。優れた容姿とカリスマ性を兼ね備えた、規格外の美少女。すでに彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は、悩んだ末にふたつの相談を掛け持ちすることに。 御影の願いは幼馴染と結ばれること。彼女の恋が叶えば、もうひとつの恋は叶わない。それでも、伝えない方がいい恋心なんてない。板挟みになりながらも、天使はふたりの恋を応援し続ける。 しかし、御影にはなにか事情があるようでーー。


おススメ度:★★★★★


 1巻では「恋の悩み相談」ではなく、湊の「惚れ癖を直す」という『告白の後押し』という”天使”としての行動はあまり目立たなかったですが、今巻ではこの設定を前面に押し出した話に!!!

 三大美女と呼ばれる2人目との接触により”天使”としての仕事がまたもや難航…

 1・2巻と続いて伊緒は有名人によく振り回されますね(^^♪

 彼女の本来の”悩み”を聞きだしたとき、伊緒はどのように行動し、彼女に『後悔』をさせない選択肢を取るのかという徐々に明かされていく『御影冴華』という人物像は悲しいものでした。

 それでもすべてを解決した際の爽快感は最高でした。1巻が既読の人は2巻も読むべきです。

おすすめポイント


・美少女3人を侍らせての京都デート

・御影冴華のつかみどころのない会話と本音

・湊の伊緒に対する想いの変化

感想


 湊を助けるために前巻ラストで”やらかした”伊緒だが、それにより、信ぴょう性が高まった”天使”の噂を聞きつけ三大美女の一人がコンタクトを取りに。

 事件の関係者を回ればどこかで”天使”につながっているという考えは実際当たっているし、すごい行動力だと思う。

 ”天使”というのが『都市伝説』から『現実』のものになったことにより、今までは「背中を押す」人を探していたのが、「背中を押してほしい」人も対象になってきそうな流れ。

 そしてその奇妙な縁がつながったことにより、不思議な恋愛相談が始まる。

 実際この恋愛相談ですが、伊緒の経験上体験したことがないことが多く発生することに。。。

 そして御影の相談にのっていくことで、その違和感の正体に気づき、彼女自身を問いただすことになったはいいのですが、言葉巧みに誘導され”条件”付きの”真実”へたどり着きます。

 そして彼女の後悔は実際に過去にあったことを繰り返さないというもの。

 彼女自身最良の答えではなかったのですが、それで問題が何もなかったことを見るに、その覚悟はいったいどこから来ていたのか考えるところ。伊緒も結構そうですが、自己犠牲が激しいキャラがそろってる?

 彼女の問題点は自身の容姿と『友達』について…

 容姿については成型しない限りどうすることもできないのでどうしようもないですが、『友達』って何なんでしょうね…

 同じ集団の中で気の合う仲間?それともよく遊ぶ人?『友達』という定義については個人個人で全く違う回答になるはずです。

 創作の仲だとちょくちょく『友達』について言及するシーンとかありますが、今回の問題も結構そういうこと(よく本を読んでいる人はこれで察してください。)

 どのタイミングで『友達』に”なった”のかはわかりませんが、伊緒のおかげで孤独からはすくわれ、とても安心しましたし、自分の環境を変えてくれた伊緒に対しての感情の変化に追いついてなさそうですが、今後も絡んでいくようであればそのあたりも期待です。

 そして忘れてはいけないのは伊緒と美少女三人組のハーレムデート!!!

 伊緒の周りのレベルが高いのでしょうがないのですが、その絵ずらにニヤニヤが止まりません。

 一部、一瞬即発の空気もできていましたが、今後はこういう雰囲気が増えてくるかと思うと、伊緒は苦労してくれると嬉しいですね。

まとめ


 今巻で伊緒の通う学校の三大美女の2人が出てきたわけだが、この調子で3人目もその毒牙に書けるのか楽しみです。

 そして、湊の感情の変化が今回赤裸々に。今までとは違った感情を伊緒に向けている湊はライバルが増えていく中どのような立ち回りをするのかも楽しみです。

 1・2巻ともにとても綺麗な話になっており、じれじれしたものが読みたい方は是非読んでみてください。

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