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あらすじ
故郷である帝国の危機を救ったユージン。
無事に帰省を終えると、迷宮都市はすっかり学園祭ムード一色に。
恋人であるスミレやサラに誘われ、学園祭で屋台を巡ったり、さらには──恋人同士で夜を楽しむための宿に連れ込まれたり!?
ところが、学園祭を楽しむユージンの元へ凶報が舞い込む。
どうやら天頂の塔(バベル)で大規模な魔物暴走が発生したらしく……!?
さらに、駆けつけたユージン達の窮地に追い打ちをかけるべく、迷宮主が新たな神の試練を発動!
一方的な蹂躙から脱するためにユージンが選んだ策は──。
「ユージン。魔王(わたし)のもう一つの力を使いなさい」
おすすめ度:★★★★
感想
里帰りが終わり、舞台は再び学園に戻ってきた4巻。
ヒロインは大体出尽くしたかと思うので、ここからどう進むか…
といったヒロインレースも気になるところではあるが、今巻は明るい明るい『学園祭』。
いままで会話や背景でしか出てこなかった各国の要人も学園に集まり、つかの間の平和を享受するという流れに…
なるわけなく、新たな騒動の”種”は裏で巻かれ始めててというお話。
理解はしてるんですが、たまには1冊まるまるほのぼのした巻があってもいいと思うんですよねぇ。
もちろん主人公やヒロインの成長や活躍を見せたい・見たいという要望が強いというのもわかりますけどね。
個人的な今巻の見どころは二つ。
一つは現在攻略中のバベルの管理者が登場!!!
TRPGの『ゲームマスター』をやったことがある人ならわかるかもしれませんが、難易度の調整って難しいですよね。
難しくし過ぎると無理ゲーとしてやってくれる人もいなくなるし、逆に簡単すぎるとそれもそれでやらなくなるとちょうどいい塩梅が何とも…
という前置きをしつつ、今回登場した管理者の考えは前者の『難しくすることに重も気を置いた考え』をしたキャラクター。
『バベルの目的』を考えるならそれでもいいかもしれませんが、前提条件が違ってくるので”理想と現実”が乖離しているいい例ではないでしょうか・
そんなジレンマを抱えているキャラをそそのかす黒幕の登場。
恐らく今後もこの黒幕や組織と対峙していくことになると思いますが、わかりやすい”悪”が存在しているのはわかりやすくていいですね。
そして二つ目の見どころとして、強いということだけはわかっている学園長が参戦!!!
ジョーカーになりうる性能をしているので今回や婚後どうしようもないときに参戦するかもしれませんが、読んでいて周辺国でも一目置かれる実力が垣間見れました。
ダンジョンについていろいろ考察できる今巻は個人的には結構好みでした。
さて、ヒロインレースについては…
肉食系が多いということで…
個人的には何も知らない純情な幼馴染にはそのままでいてほしいと割と本気で思いました…
次の展開もとても楽しみにしています。