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あらすじ
母親との諍いによって家出した戸川さんを、我が家で保護することになった夏休み。当然家には夫がいるが、そんなことは関係ない。あんな親の元に、この子を返したくない。手放したくない。私の、戸川凛を。
そうして始まった日々は、あまりにも甘い毎日だった。
「駄目……夫が、いるのに……」
何も知らない夫、不倫相手の女子高生、そして淫行教師の私。こんな関係はいつまでも続けられない。私の罪が露になったとき、残されるのは破滅しか想像できなかった。だけど――。
どれだけ酷くても、どうしようもなくても、最愛を求めて足掻く。女教師と女子生徒の恋愛小説、最終巻。
おすすめ度:★★★★★
感想
先生と生徒の同性愛の行きつく先の完結巻。
親子関係が致命的なまでに悪い凜が家出をして”最愛の先生”を頼ってきた前の巻のラスト。
”最愛の生徒”が自分を頼ってきたことでそもそも断る展開は無いと思ったが、夫と不倫相手。
流れと意志。
そして良識と抗えない本能。
今まで二人の想いが紡いできた作品だが、最終巻の今巻では”夫”が物語に入ってきたことで今まで以上に複雑に絡み合う三者の想い…
とても人間らしく、醜い部分もきれいな部分も見れてとても面白かったです。
自らの気持ちに気づいていながらも最後の最後まで悩んでいた樹。
世間体という名の夫との生活。
家に入ってくるなり自分の”存在”を生活空間に急速に刻む最愛の女性。
悩んだ末の結末に納得した様子だったのが唯一の救いであり本作がハッピーエンドだと言える理由。
全3巻と結構読みやすいので百合作品に抵抗が無ければ一度読むことをお勧めします。
最後に完結おめでとうございます。
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