あそびのかんけい

ファンタジア文庫

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あらすじ

誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ、スタート!
高校を中退し、ボードゲームカフェ『クルマザ』で店長代理として働く生粋のボドゲオタク常盤孤太郎は、恋をしていた。
ボドゲ愛の欠片もない天敵のような女子高生ギャルバイト小鳥遊みふるに。想いに気付かない当人から進展を煽られるも――
「まずはサイコロを振らなきゃ、恋は始まらないぜ」
告白はありえない。なぜなら……みふるには超絶ラブラブなイケメン彼氏がいるのだから!
さらに孤太郎が想いを隠すため、みふるに伝えた嘘の好きな人――女流棋士の歌方月乃は、正体を隠して『クルマザ』に入り浸っている常連客で!?
誰もが秘密を抱え、あそびのかんけいを続けるラブコメ開幕。


おすすめ度:★★★★★


感想


 久しぶりの葵先生の新作ということで期待いっぱいで購入。

 本編はもちろん、葵先生という『あとがき』でおなじみなので本当に楽しみでした。

 結果から言うと両方とも満足のいく内容でした!!!

 本編は今回のメイン舞台はボードゲームカフェ。

 もちろん様々なボードゲームが作中で登場します。ここからは個人的なものですが、自分は『ドミニオン』が好きです。

 そしてそんな場所で巻き起こる登場人物『3人5役』のラブコメ…?

 何を言っているのかわからないかもしれませんが、そこは是非読んでもらいたい。

 そして時系列自体はぐちゃぐちゃですが、逆にそれによって徐々に種明かしされつつ、関係性がわかってくるというまさに1冊で構築された物語。

 最近のweb発の作品は”話や章”で読ませる部分がどうしても強くなりますが、こういう”本”として完成されているのを見るとwebと紙で評価が分かれる作品があるのがよくわかりますね。

 最後まで読んでからもう一度最初を読むと印象が変わるので本当によくできていると思います。

 まぁ、ボードゲームが話の核になっている関係で本作も全体を通して”人狼”をプレイしている感じに見えるのはまさに最後まで読んだからこそ。

 ”人狼”は様々なバージョンが出ていることから知らない人も少ないと思います。知らなかったらルール自体とても簡単なので調べてもらうと言っている意味が分かるかもしれません。

 なにより、この作者様を知っている人からしたらここからが本編と言ってもいい”あとがき”

 本作も1冊目ということを除いても17ページにも至るあとがきは本当に面白かったです。(自分があとがきが好きなの葵先生の影響もあると思います)

 この人と言ったらというものがある人はどんな世界でも強いですよね。

 このとても複雑になった関係性がどのように展開されていくのか、次巻もとても楽しみです。

 そして、次巻のあとがきも楽しみにしています。

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