僕らの春は稲妻のように2

MF文庫j

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あらすじ

愛してるって言わせるゲーム、開幕!
白亜の退院直後、介護のために白河家に住み込むことになった僕・灰瀬譲。
【耐久】許嫁を二十四時間介護してみた!って、それ同棲じゃん!?
一緒に料理したりベッドでゴロゴロしてたら、白亜は愛してるゲームの開幕を宣言してきて!?
「灰瀬に愛してるって言わせるのが放送部の6月の方針!」
「1ヶ月で言わせるつもりか!」
さらに婚約発表、新居探しと僕らの関係はグングン前に進んでいく。だけど、やっぱりお互い知らないこともたくさんあって。そういえば、白亜の誕生日っていつなんだろう──?
少しずつ、だけど猛スピードで恋が駆け抜ける新感覚ハイスピードラブコメ、第二弾!


おすすめ度:★★★★


感想


 今回真っ先に思ったのが、1巻の表紙と比べて構成が真逆過ぎない?ということ。

 1巻では自転車に乗って躍動感ある絵だったのに比べて今回は雨の中傘をさしつつクマのぬいぐるみを抱いて”笑う”というよりも”微笑む”よりの笑顔。

 結構”静”のイメージが強かったのですが、皆さんはどう思いましたか?

 で、肝心の本編ですが、1巻と同じように自らの体の”制限時間”を気にして『先取り』しているという印象。

 退院直後2つのイベントはまぁ、まだいいとしても残りがすごいですね。

 結婚式に婚前旅行、同棲に新居と自らの権力と財力を最大限に使いつつ、”将来”の前倒しが目白押し。

 1巻で体のことがわかっているので、その気持ちは理解できますし、恐らく形は違えど同じ悩みを持っている人は同じようなことはやると思うので、結構切なくなります。

 そしてそんな『生き急ぐ』白亜の”気持ち”があらわになるラストでは別の感動を覚える形に…

 外側だけ見ると歳不相応な”恋愛”かもしれませんが、内面を理解しているととても”らしい”恋愛模様に…

 ”制限時間”が実際にどれだけ残っているかはわかりませんが、ハッピーエンドで終わってほしいと切に願う話です。

 1巻では本当に”稲妻”のようにその関係を変えていきましたが、今巻では表紙と同じようにちょっとゆったりとした変化にとどまりました。

 次巻ではいったいどのような展開が待っているのか楽しみです。

僕らの春は稲妻のように

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