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あらすじ
マネジメント・ゲームにより新たな才能が開花した伊月は、後半戦でコンサルティング会社の経営を開始。成香を筆頭に旭や大正の依頼を受けることに。
そんな時、堅実経営な雛子に難題が降りかかる。伊月はお世話係としてではなく、一人のコンサルタントとして対等な立場から雛子を救おうと動き出すが――
「私はこれでも――――完璧なお嬢様と呼ばれているんですよ?」
生活能力皆無でも学院では完全無欠な雛子を相手に、伊月は成香の力を借りて立ち向かう!! お嬢様とお世話係の恋物語、第7弾!!
おすすめ度:★★★★★
感想
前の巻から続いているマネジメント・ゲームも大詰めの後半。
授業の一環とはいえ社会の縮図をこれでもかと凝縮されたこのゲーム。
琢磨と関わることで前巻から急速に成長を続けている伊月がさらなる成長と共に雛子たちと並び立てる明確な”目標”も見据えることができた本巻。
そしてゲーム内に仕込まれた現実でも起こりえる”問題提起”によるイベントをいかにして解決するかというまさに『人の上に立つ人物』になるべくする題材。
もちろん伊月の周囲のメンバーにも”課題”が出され、伊月自身もそこに協力する形で課題に取り組み、一回りも二回りも成長することに。
ここ2巻はマネジメント・ゲームの話が続いたので、ラブコメの要素は少なかったが、とても面白い題材だったと思う。
元々上級国民の学校に通うというものだが、他作品だと設定にはあるが、そういった”将来”について語られることはないし、どれほど語っていても実際に『実行』している面を見るものも少なかった。
さらに”家”の繋がりや”現実”にしやすい内容などとても考えられているのがよかった。
一部の学校では”資金運用”を学ぶことができる授業があるところもあるが、本格的にやることはなかったし、今のご時世もっと増えてほしいとは思うのですけどね…
別の記事で自分が資金運用をやっているのも中学の時に授業で株のデモトレードをやった関係でハードルが低くなっているのも関係しているのかも?
本作のゲームはもっとエグイですが、成績と紐づけされている+生徒のモチベーションも高いということでとてもいい制度かと…
さて、本作で成長した伊月ですが、同時に成香も素晴らしい成長を遂げ、彼女にも目標が…
恋愛方面も微々ながら進んでいき次巻以降どのような展開が待っているのかとても楽しみです。