才女のお世話 6

HJ文庫

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あらすじ

マネジメント・ゲーム編、開幕! 
雛子が『恋』を知った夏休みは終わり、ついに迎えた二学期。
学院で幕を開けたのは、生徒が経営者を疑似体験する授業、マネジメント・ゲームだった! 
天王寺さんの右腕・住之江さんというライバルが登場するも、伊月は生徒会入りを目指し順調に会社の業績を上げていく。 そんな伊月をお嬢様たちは見守るが……。
「まったく……頑張り過ぎてはいけないとお伝えしたでしょう?」
恋愛力ポンコツな雛子との生活や、天王寺さんとの息抜きデートと、恋と勉強とで忙しい、お嬢様とお世話係の恋物語、第6弾!!


おすすめ度:★★★★


感想


 5巻までで一通りのヒロイン達との深堀が終わり、それぞれの”恋”のスタンスが大体決定したところで、ほかの作品とはちょっと違った分野の話へ。

 一応5巻の終盤で伊月にもたらされた”目標”と”新たな試練”、そしてそこから明確になった”将来の展望”。

 多くの場合形だけということになっている『経営者の”跡取り”』というものを生かした展開へ。

 自ら会社経営を行うシミュレーションを長期間にわたって行うものだが、形は『ゲーム』となっているが、その本質はリアルそのもの。

 現実での交渉、同盟はもちろん、買収・合併等”経営者”としての腕が問われる今回の話。

 すべてにおいて素人の伊月は付け焼刃の対応でどのように立ち回るのかが見どころ。

 同時に恋に目覚めた各ヒロイン達もそれぞれの思惑をもって動き出すも、今回はちょっとおとなしめ。

 恋愛初心者の雛子のもだえる姿や甘える姿等今までは”普通”にやってもらってたことが”特別”になったその姿が本当にいいです。

 そして、今回のマネジメントゲームを通して、伊月のこれまでの成長の”結果”を示します。

 まだまだつたなく、これからという部分は大きいですが、大きく成長した姿には感動。

 結構な盛り上がりを見せた今巻ですが、次巻ではいったいどのような展開が待っているのか楽しみです。

才女のお世話 5

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