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あらすじ
独身会社員の俺・新木吾朗は、清純派アイドル・桃花愛未の大ファンだ。
ある日、彼女の“熱愛疑惑”が報じられ――ショックのあまり会社を休んだ。
週刊誌には、コンビニ前で彼女が男の手を握っているかのような写真。
「……これ、俺じゃね?」
そこには以前財布を拾ってあげた女の子と自分が写っていて!?
さらに『疑惑についてお話したいことがあります』SNSに届いた怪しいメッセージ……俺を呼び出したのは、渦中の桃ちゃん本人!
グループを脱退すると言う彼女に、それでも応援し続けると宣言した俺が、
「特等席から、私を見守ってくれますか?」
推しの日常と、再起の道に寄り添うことになるなんて。
おすすめ度：★★★★
感想
アイドルとそのファンによる年齢層高目なシリアスメインなちょっと苦いラブコメ。
社会人としてそして、一ファンとして揺れ動き、嘘や建前を織り交ぜながらのちょっと遠回りな大人な恋愛が読み応えあり。
そして、本作の最たるキーワードは『アイドル』ではなくどう頑張っても『タバコ』。
『タバコ』の独特なにおいを起点にしてヒロインが所々で主人公に対して想いを馳せたりする姿はよき。
また、社会人がメイン＋そもそも恋人でないということで合わない期間も当然あるわけだが、その間のお互いの想いというものもなかなかいい心理描写をされている。
”大人”特有の社会と自己とのはざまで揺れる2人のビターな恋愛模様が今後どのようになっていくか楽しみな作品です。
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