義妹生活15

MF文庫j

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あらすじ

そして2人は最初の夜を迎える。
初めての夜を迎えた悠太と沙季。
初体験は二人の関係を大きく変えてしまうのか、それとも何も変わらないのか。
その答えは、これから二人が人生を歩みながら作っていくのだろう。
大学生活が本格的に始まり、新しい友人と付き合い、新しい職場で働き、新しい日常を過ごす。
生活時間のズレは小さな隙間を生んで、時間とともにゆっくりと拡がっていく。
二人は自分の人生を生きながらも、綻びを縫い合わせるように歩み寄り――初体験、SNS、仕事での失敗、学外での出会い、パパ活の話題、運転免許の取得、二人の思い出の記録。
互いの人生を生きる“兄妹”が、距離を越えて共に歩む恋愛生活小説 第15弾。


おすすめ度:★★★


感想


 大学生活も軌道に乗った2巻目。

 14巻の時点でもうすうす感じていたのですが、ここからは人を選びそうな描かれ方。

 高校が舞台のラブコメと大学・社会人が舞台のラブコメだと結構違いが出てくるのですが、それが如実に出ている感じがします。

 高校時代は基本的には”同じ”生活空間とほぼ変わらない時間を共有できることで主人公とヒロインが一緒にいることが多く、多くの場面を共有できる。

 しかし、大学・社会人だとそもそも生活時間どころか生活空間すら違い、一緒に過ごせる時間と言えば”夜”か”休日”という限られた時間。

 一応本作では同じ家に住んでいるということで一部の問題は緩和されていますが、それでも上記の違いは実際に生じています。

 一緒に行動してリアルタイムで感覚を共有したいタイプの作品が好きな人にはこの変化は受け入れらなないのかな?と…

 それにしても双方の感覚がなんとなくわかる自分がいますねぇ。

 悠太は今まで流されて行動していたのが、ここから徐々にですが自らが”やりたいこと”をやっている感じがします。

 車の運転免許の件だけでもそうですが、そういった小さな変化がいい感じに感じることができました。

 また、沙季もインターン先での”学生”と”社会人”の違いというのを感じているのがひしひしと感じられます。

 これに関しては仕事をしている人にはわかるわかると納得するところも多く。

 特に納期に間に合わなそうな状況でもなんだかんだ納期に間に合うという状況はなんとなくわかってしまうのは自分だけでしょうか?

 まぁ、そんな環境が違う二人が高校生の時のようにゆっくりした時間が過ごせるかと言われるとなかなか難しい。

 次巻には二人で旅行が計画されているようなのでゆっくりした作風を望む人にはいいのかもしれませんね。

 この先どのような展開が待っているのか今後が本当に楽しみですね。

義妹生活14

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