こんにちは♪
本日の一冊はこちら
あらすじ
これは、兄妹になった二人が過ごす初めての冬の物語。
ハロウィンの魔力に惑わされるように恋人同士の温もりを求めた悠太と沙季。
表向きは今までと同じ距離感を保ちながらも、その関係の在り方には確かな変化があった。
互いの誕生日、サプライズとすり合わせ、クリスマス、初めての年越しと、里帰り。
プレゼントや記念日の過ごし方、相手の喜ばせ方に悩みつつ、不器用な二人なりに幸せな道を模索していく。
そして、両親や親戚の姿から大人になることや家族の繋がり、恋愛関係のその先……結婚や子どもについても考えさせられ……?
これは、兄妹になった二人が過ごす初めての冬の物語。
おすすめ度：★★★★
感想
秘密のハロウィンの夜を経て季節は変わり冬。
お互いの誕生日にクリスマスと特別なイベントが多い中、二人の生活は変わった様子はなく、当初の”すり合わせ”による優しい時間が…
そして年末年始里帰りしたことにより、恋愛のその先の姿を見ることにより、より将来の自分像を想像することに…
さらに元々印象が悪かった元嫁のせいで今の関係を祖父に心配されている現場を見たことで悠太の男気が発揮され、沙季の好感度が・・・
関係自体は進んでいないが、精神的に進んだ二人どのように変化していくのかとても楽しみです。
秘密の恋人関係は続いているが、特に進展はなく、いつも通りの学校生活を送っている二人。
そして迎えるお互いの誕生日。
誕生日とクリスマスが近いということで、イベントを一緒にやるというのは結構よくある話？
そんな中、それぞれプレゼントをしようということで話はついたのだが、、、
そこは効率重視というか、現実主義というか、プレゼントの内容前すり合わせなくても…
らしいといえばらしい二人の行動にどこかほっとしたものも。
そして時期的に悠太のほうが早かったことで、違った考えを持つように。
お互いに欲しいものを送りあえば、確かに”はずれ”は無いし、何ならそれは確かに貰って”嬉しい”と思いますが、”印象”には恐らく残らない…
確かに相手のことを考えて選んでいるので、”送る物”は決まっていてもその部分は伝わるが、サプライズという”言われなくてもわかってくれる”や、そこまでの過程を考えれば、どちらが印象に残るかわかります。
実際に悠太は沙季に対して＋αとしてサプライズを成功させているのは素晴らしかったです。
なお、このエピソードの読売先輩の先読みマジでヤバい…
沙季自身もサプライズに対する想いが変化したことで”次”機会があれば何かしら彼女の性格的にやってくれるでしょう。
そして里帰り＋父親の家族との初の顔合わせ。
自分は沙季と同じように親戚づきあいはほとんどなくなってしまったのですが、田舎っぽいので結構そういうの強いんでしょうかね…
なんにしろ、親戚との仲がいいのはいいことだと思いますし、困ったときに助けにもなってくれるので、大切ですね。。。（わかっていても実践できないことはあるんです）
そこで沙季にとって初めて出会う人たち。
年上の従兄の結婚の話を聞いて、自分の結婚式のイメージをしたり、年下の従兄妹と遊ぶことで、子供との付き合いをし、自分たちの家庭を想像したりと、珍しく年相応の少女の顔が。
なんにしろ身近なところに見本となるような行動をされれば今の二人の関係を考えれば想像してしまうのもうなずけます。
そして浅村家の元嫁は親戚づきあいが苦手だったようで、再婚したことで祖父から心配されることに…
子供が選んだ相手だから信用したい気持ちと、また裏切られるのではないかという心配の気持ちを持ち合わせて心配しているのが短くてもとてもよくわかる描写。
実際二人の両親が子供のことを思って行動していることはよくわかりますし、何歳になろうとも親は子供の味方だとはよく聞きます。
だからこそ、二人は両親に隠れて付き合っているのですが、、、
そして、そこの会話で自分の気持ちを表明する悠太の男らしさに充てられた沙季は募る思いを押さえることはできるのか？
なんと今回二人がとうとう”名前”を呼びます!!!
お互いに苗字で呼び合い、一時期”妹”として呼び方も相応の物から、”名前”で呼ぶとはある意味『特別』なことだと思います。
状況から名字で呼ぶのはおかしい場所だったことはわかりますが、今後この”呼び方”がどう変化していくのかも楽しみ。
家族を壊さないために秘密にしている二人ですが、いい加減誰か”義理”なら大丈夫と安心させてあげてほしい!!!
恐らく両親に打ち明けた時にそういう話になるのはわかるのですが、とてももどかしい気持ちです…
思いが募る二人の生活がどのように変化していくのか、アニメ化も決定してますます目が離せなくなりました!!!
次巻にも期待です。
