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あらすじ
「――――触れた。私は『至った』のだから!」
ヒュドラ家当主・タリスマンと魔女イリーティアの衝突は、最悪の形で終わりを迎えた。力と復讐を求める王女・ミゼルヒビィは、帝国の破壊を目論むシャノロッテと進軍を開始する。
『癪に障るのよ! アンタの温い言葉一つ一つが!』『自ら輝くことのできない存在が太陽に代われると思うな!』
迎え撃つアリスとキッシング、そしてミスミス。隊長と隊長、純血種と純血種、皆等しく星霊使い――。”真理”が蠢く帝国にて集結した因縁と衝突の果てに訪れる決断と覚醒めとは。
細音啓が放つ大人気ファンタジー、信念と対峙の第14巻。
おすすめ度:★★★★★
感想
いくつかの因縁と謎がほどかれた今巻。
前の巻でイリーティアの”過去”と”行動理念”が判明し、ラストにはタリスマンと相対し、『魔女』という異形に変化したイリーティアにどのように対峙するのか楽しみなスタート。
結果としてはイリーティアを止めることはできなかったが、物語を動かすというよりもミゼルヒビィを成長させる要因になり、『太陽』・『月』・『星』の”最後”の架け橋の役割を担うという何とも憎めない人物でした。
これでようやく3人の女王候補が共闘する土台はできたので、次巻以降のこの三人の絡みにも期待。
キッシングの超マイペースにアリスの嫉妬、そこに気難しそうなミゼルヒビィが加わるとかどんなカオスが待っているのか…
そして、今巻ではもう一つの因縁が”謎”と共に決着。
長らく謎に包まれていたミスミス隊長の星霊が今巻でようやく判明。
とても彼女らしい星霊だったことと、”過去”にかかわりのある星霊だったことから今後の展開の”鍵”になってくるのは予想できます。
いままでミスミスの心のわだかまりになっていたであろうシャノロッテとの決着も付いたが、その戦闘シーンがまた激熱!!!
ミスミスとジン二人ということで戦闘に派手さはないが、それを補うかのような双方の意地のぶつかり合い。
一つの決着をつけ、お互いに納得した結果を出した二人の今後の様子も期待大。
現代の因縁がある程度決着し、次回はいよいよもう一人の主役と言っても過言ではないサリンジャーの過去の”真相”が恐らく明らかに。
先代を殺したと思い込んでいる現女王が真実と向き合った時彼女はどのような決断をするのか…
イスカとアリスとは違った道を進むことになったもう一つの聖戦は何を語るのか…
いよいよ物語も佳境を迎えさらに面白くなってきました。
ここからの物語はますます目が離せないですね。
アニメ2期も決定しているのでそちらも楽しみです。
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