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あらすじ
後夜祭でお互いの『好き』を感じ取った正市と十色の二人。
しかし、正市はそのまま流れでつき合うのではなく、正面から告白して十色と本物の恋人になろうとしていた。
偽装か本物かは曖昧ながら、二人は誰かに見せるカモフラージュではない、二人きりの恋人あるあるを積み重ねていき――
「クリスマスってなんかやりたいことあるか?」
そして、迎えた聖夜。二人だけの時間がやってくる。
幼馴染で偽装カップルな二人の、本物より本物らしいラブコメ!!
おすすめ度:★★★★★
感想
まずは完結おめでとうございます。
男除けのために始まった本物より本物っぽい”偽装”カップル、4巻のラストからhappyendにならなかったらどうなるのか気が気ではなかったですが、無事成就することができてよかったです。
幼馴染という家族とはちょっと違う距離感でありながらとても近い距離感の二人が、その居心地のいい空気から一歩前進するまでの物語がとてもよかったです。
さて、4巻のラストで自分の気持ちを先延ばしにした正市。
今巻ではそこから『クリスマス』というXデーに向かっての行動になるわけですが、その間にも様々な苦悩も…
もちろん十色の感情もわかっていることからどのように”告白”するかが『鍵』になる今巻。
周囲の協力、幼少のころの”思い出”、そして、1巻からの総集というエモい展開を用意するという素晴らしい結末。
”偽装”という間あったからこそのこの展開があったと思いますし、何度も”本物”と疑われ、そのたびにそれ以上の関係性を見せ、お互いにお互い以外いないという共通認識をもち、それを追ってきたからこそ感動するラスト。
お互いのことをこれ以上にないほどわかっているからこその二人の行く末を是非読んでみてください。
最後にもう一度、完結おめでとうございます。次回作も応援しています。